2004年に【第57回カンヌ国際映画祭】でグランプリを受賞し、国内外の映画賞で高い評価を得た鬼才パク・チャヌクの復讐サスペンスが4Kリマスター化され、『オールド・ボーイ 4K』として、5月6日より全国公開される。

 作・土屋ガロン(狩撫麻礼)、画・嶺岸信明による日本の同名コミックを原作に、『JSA』で国際的に注目を集めていたパク・チャヌク監督が映画化した本作は、ある日突然何者かに拉致監禁され、理由も明かされぬまま15年後に突如解放されたオ・デスの壮絶な復讐劇を描いた作品。

 この度解禁された映像は、当時多くの映画ファンを驚愕させた、主人公オ・デスがハンマーを振り上げ、数十人のヤクザを相手に死闘を繰り広げる姿を、約3分の横移動長回しワンカットで撮影した場面の前半部分。今もなお映画やゲームなど、様々な映像の世界に影響を与えている。

 撮影を担当したのは、当時新人撮影監督だったチョン・ジョンフン。彼は本作以降もパク・チャヌク監督作品のほとんどで撮影を務め、ミア・ワシコウスカ、ニコールキッドマンが共演した『イノセント・ガーデン』(13)でパク・チャヌクと共にハリウッド進出。今や『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(17)、『ゾンビランド:ダブルタップ』(19)、『ラストナイト・イン・ソーホー』(21)、今年Disney+で配信されるドラマ『オビ=ワン・ケノービ』など 、世界的に活躍する撮影監督となっている。

 チョン・ジョンフンは、撮影監督として起用される前にパク・チャヌク監督へいくつかの要望を出していた。そのひとつが「緑色を効果的に映したい」ということだった。そして今回の4Kは、色の鮮やかさがかなり強調されているとのこと。


◎公開情報
『オールド・ボーイ 4K』(R18+)
監督:パク・チャヌク
出演:チェ・ミンシク、ユ・ジテ、カン・へジョンほか
配給:KADOKAWA
(C) 2003 EGG FILMS Co., Ltd. all rights reserved.

パク・チャヌク監督の『オールド・ボーイ 4K』、長回しワンカット映像の一部が公開