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法律で定められたジャガイモの量とは

オーストラリアのニューサウスウェールズ州では以前、車内に積み込めるジャガイモの量が法律によって定められており、ドライバーにとって大きな関心事となっていた。運転に関する法律やルールは、その国の自動車、それを運転する人々、そして環境に影響される。

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今では、ほぼすべての国でスピード違反と飲酒運転を取り締まっているが、中には特定の地域の問題に対処するために作られた「奇妙な規則」を施行する国もある。そのため、世界をクルマで旅行する際はジャガイモヘッドホン、泥除けなどを考慮する必要が出てきたのだ。

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「こんなルールあったのか」と思えるような、意外なルールを紹介しよう。海外でクルマを運転する際はご注意を。

ここでは、噂話や伝説をもとに、世界で最も奇妙な運転に関するルールを紹介する。

オーストラリア:クルマに鍵をかける

ニューサウスウェールズ州など、オーストラリアの一部の州では、クルマから3m以上離れて歩き回る場合、直ちに鍵をかけなければならないと法律で決められている。また、窓を閉め切るか、約3/4までしか開けないことも義務づけられている。

もちろん、屋根やドアパネルを外したジープラングラーのように、鍵も窓もないクルマには、この法律は適用されない。

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オーストラリア:クルマに鍵をかける

オーストラリア:持ち運べるジャガイモの量

1946年オーストラリアで制定されたジャガイモのマーケティング法では、ジャガイモ販売会社(またはその代理店)の一員でない者が、50kg以上のジャガイモを運ぶことを禁止している。

警察官は取り締まりの際、秤で重さを正確に量る必要はなく、ジャガイモの山をちらっと見て重さを推定することが許されている。1946年以降に施行され、当時この法律を破った者は高額な罰金(初犯で2000ドル、再犯で5000ドル)を科される危険性があったが、2022年現在も施行されているという証拠はない。

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なぜこんな法律が生まれたのかは不明だが、おそらく商業活動の保護のためだろう。

バーレーン:刑務所行き

バーレーンでは、法執行機関はほぼすべての交通違反に実刑判決を下すことができる。信号無視をすると、最長6か月の懲役か、500ディナール(約17万円)の罰金を支払うか、2つの罰則を言い渡される可能性がある。赤信号を無視して財物を破損した場合、最長1年の懲役と3000ディナール(約100万円)の罰金刑に処される。

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バーレーン刑務所行き

中国:運転には抽選が必要

中国当局は大気汚染と交通渋滞を抑制するため、燃料の種類別に新車販売台数に上限を設けている。2019年、北京市交通委員会は新エネルギー車(主にEV)6万台とエンジン車4万台を市内の道路に乗り入れることを許可した。消費者は、自動車を購入する権利を獲得するために抽選に参加する。当選確率は約500分の1。

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北京で運転するには一種のギャンブルが必要ということか。

キプロス:出発前の腹ごしらえ

キプロスでは、たとえ水であっても運転中の飲用は禁止されている。食事も違法だ。なぜなら、ドライバーは常に両手をハンドルに置いたままでなければならないからだ。また、多くのスカンジナビア諸国と同様、キプロスではヘッドライトの常時点灯が求められている。

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キプロス:出発前の腹ごしらえ

フランス:呼気検査器を携帯する

フランスでは2013年以降、未使用の呼気検知器を車内に置いておくことが義務付けられている。当初、違反したドライバーは11ユーロ(約1500円)の罰金を科される可能性があったが、最終的に施行された法律に含まれていないため、罰則はない。

交通整理係は「法律で決まっている」と言いながら、自前の呼気測定器を使いアルコール濃度をチェックすることが義務付けられている。

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フランス:呼気検査器を携帯する

フランス:無免許でも問題なし

フランスでは、運転免許証がなくても運転することはまったく問題ない。ただし、14歳以上であることと、超小型車の検定に合格していることが条件だ。免許不要の超小型車は、出力8ps、最高速度45km/hに制限されている。

さらに、メーカーは重量制限も考慮する必要がある。小さくて、うるさくて、目が飛び出るほど遅くて、値段も高いこのような乗り物が、フランスの道路では一般的だ。

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フランスでVSPと呼ばれる超小型車を運転するには、AM免許を取得するだけでいい。

ドイツ:ガス欠したら罰金

ドイツアウトバーンでは、燃料を使い果たすと違法となる。当局は、燃料切れは予防可能な問題であり、速度制限のない道路の脇で停止することは非常に危険であると指摘している。燃料切れによる罰金は70ユーロ(約9600円)に達することもある。

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ドイツ:ガス欠したら罰金

日本:雨天時の運転に注意

ご存知、日本では水たまりをかき分けて走る前によく考える必要がある。法律では、歩行者に水や泥がかからないよう、泥除け(マッドフラップ)を装着したり、スピードを落としたりするなどの措置を取らなければならない。

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水や泥を歩行者にかけないよう、水たまりには注意しよう。

日本:飲酒運転に同乗しない

日本は飲酒運転を非常に重く受け止めている。飲酒運転が違法であることは言うまでもなく、飲酒運転のクルマに同乗すると、最高で3年以下の懲役と50万円以下の罰金に処せられる。

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同乗者が運転免許を取得している場合、ドライバーと同じように違反点数が加算される。

モンゴル:好きなように運転する

モンゴルは右側通行だが、国内で登録されているクルマの約48%が右ハンドル仕様だ。首都ウランバートルでは55%にものぼる。右ハンドル車と左ハンドル車が均等に混在していると、さすがに混乱するため、当局は輸入規制を検討している。

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モンゴル好きなように運転する

スペイン:ヘッドホン禁止

ヘッドホン(イヤホン)をつけたまま運転するのは、世界中どこへ行っても危険である。スペインでは、音楽を聴いていようが、ハンズフリーで電話していようが、ヘッドホンをつけての運転は違法とされている。二輪免許を取得する際、教官の指示を受ける必要がある場合に限り、ヘッドホンをつけて運転することが認められている。

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スペインヘッドホン禁止

南アフリカ:故障しても降りちゃダメ

法律というより注意喚起だが、南アフリカの一部の荒れた地域の当局は、クルマが故障してもボンネットの中を覗かないようにとドライバーに呼びかけている。道端をうろついて強盗に遭うか殴られるかよりは、車内にとどまって助けを求める方が安全だからだ。

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治安の悪い地域では、無防備な姿を見せないように。

ロシア:ナンバープレートをきれいに保つ

ロシアでは汚れたクルマの運転は違法だと聞いたことがあるかもしれないが、それは事実ではない。モスクワでは、ナンバープレートが土や塩などで汚れていると、クルマを止められ、罰金を科せられるリスクがあるが、車体そのものをきれいにしておく義務はない。

たちの悪いことに、一部の警察官はこの間違った噂を利用して、何週間も洗車場に立ち寄らないドライバーに罰金を科したり、あるいは賄賂を受け取ったりすることがあるそうだ。この悪しき慣行は一時期、ラジオ局がドライバーに自身の権利を伝え始めたほど広まっていた。

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ロシアナンバープレートをきれいに保つ

スウェーデン:ライトを点けよう

スウェーデンの法律では、道路状況や天候に関係なく、すべてのクルマは24時間ヘッドライトを点灯する必要がある。ただし、視界が悪くなるまではリアライトを点灯する必要がないので、近年のモデルではデイタイム・ランニングライトだけで切り抜けることもできるかもしれない。

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スウェーデン:ライトを点けよう

スイス:自宅で洗車しない

スイスでは、車道や自宅の前での洗車は禁止されている。クルマをきれいにすることが悪いのではない。洗車に使用する石鹸など、下水道を汚染する可能性のあるものを禁止しているだけである。スイスでクルマをきれいにするには、最寄りの洗車場に行き、お金を払ってその設備を利用する必要がある。

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スイス:自宅で洗車しない

タイ:ちゃんと服を着てください

タイは高温多湿だが、シャツを着ないで運転する正当な理由にはならない。車内やスクーター、バイクでシャツを脱ぐのは法律違反だ。2014年、当局はこの法律が観光客にも適用されると注意を促し、上半身裸で運転することは違法であり失礼にあたると呼びかけた。

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タイ:ちゃんと服を着てください

米国:車検なんていらないぜ

米国では、それぞれの州や郡が、定期的な安全検査や排ガス検査を受ける必要があるかどうかを決定する権限を持っている。車齢や車体形状によって免除されるクルマもあれば、検査を完全に廃止しているところもある。ミシガン州、モンタナ州、ノースダコタ州は完全に無検査だ。

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米国:車検なんていらないぜ

米国:荷台に乗ってく?

ハワイでは、一定の条件を満たせばピックアップトラックの荷台に同乗者を乗せることができる。12歳以上であること、車内の座席がすべて埋まっていることが条件だ。これは州内ではよくあることであり、また議論のあるところでもある。無害であり、州の伝統の一部であると主張する人もいれば、人が移動するのにこの上なく危険な方法であると指摘する人もいる。

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米国:荷台に乗ってく?

米国:タイヤはお静かに

カンザス州ダービーでタイヤを空転させたら、あなたは反逆者となる。人口2万5千人のこの町では、ドラッグレース式の直線でもドーナツ式の円形でも、バーンアウトが禁止された。州の議員たちが言うところの「タイヤをきしらせる行為」で有罪となった場合、500ドル(約6万5000円)の罰金か30日間の実刑判決が下されるリスクがある。

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米国:タイヤはお静かに

フランス:黄色いライト

何十年もの間、フランスで登録されたクルマは、黄色のヘッドライトバルブを装着する必要があった。この法律のルーツは1936年に遡り、戦時中に兵士がフランス車と敵車両を見分けられるようにするために制定されたと言われている。

また、地政学とは関係なく、対向車のドライバーの目をくらませないために黄色にした、という説もある。いずれにせよ、黄色の電球は1993年まで義務づけられたままだった。

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フランス:黄色いライト

世にも奇妙なクルマのルール 21選 一度に運べるジャガイモの量って?交通違反で即刑務所行き?