ブンデスリーガ第32節、マインツvsバイエルン4月30日にコファス・アレーナで行われ、ホームのマインツが3-1で勝利した。

前節、2位のドルトムントとのデア・クラシカーを3-1で制し、前人未到の10連覇を達成したバイエルン。優勝決定後初の一戦では10位のマインツとのアウェイゲームに臨んだ。

ナーゲルスマン監督はこの一戦に向け先発4人を変更。GKをウルライヒに変更したほか、ミュラーとコマン、ウパメカノがベンチ外となり、ザビッツァー、チュポ=モティング、ジューレを起用した。

前節の0-5の大敗に加え、5戦未勝利の不振を払しょくしたいホームのマインツが積極的に入りを見せる。開始2分にボックス右に抜け出したシュタハの折り返しをゴール前で受けたブルクハルトが右足を振るも、これはクロスバーと左ポストを叩く。さらに、直後にもブルクハルトが見事な背後への抜け出しからシュートに持ち込むが、これは枠を外れる。

優勝決定の翌節という緩さを感じるバイエルンは、11分にもマインツの左CKの場面でハックをドフリーにしてクロスバー直撃のヘディングシュートを許すなど守勢が続く。そして、18分にはコールのヘディングパスに反応したブルクハルトにボックス内へ抜け出されると、左足のシュートを流し込まれて先手を奪われた。

ホームチームの出足鋭いプレーに対して、判断の遅さ、身体の重さが目立つバイエルンは、前半半ばを過ぎてもチャンスはおろか1本のシュートも打てない低調なパフォーマンスに終始。27分には自陣で与えたFKの場面でニアのシュタハが頭でフリックしたボールをゴール前のニアカテに難なく押し込まれて追加点まで奪われた。

この2失点目でようやく目が覚めたバイエルンはここから反撃を開始。すると、33分には相手陣内中央右でザビッツァー、チュポ=モティングと繋いでボックス中央のレヴァンドフスキの足元に横パスが入ると、ポーランド代表FWは鮮やかな反転から左足のシュートをゴール右下隅に流し込んだ。

これで今季アウェイゴールを18ゴールとし、ブンデスリーガ新記録を樹立したレヴァンドフスキの一撃によって一気に流れが変わるかに思われたが、前半終盤にかけては再びホームチームが押し返していく。そして、切れ味鋭いカウンター、精度の高いプレースキックで幾度となくバイエルンゴールに迫ったが、GKウルライヒやDFジューレらの対応で何とか凌いだ。

迎えた後半、ザビッツァーとゴレツカを下げてミュージアラ、サネを同時投入したバイエルンは押し気味の入りを見せる。だが、後半も先にゴールを奪われる。57分、ロングカウンターからボックス中央でバレイロが放ったシュートが2人のセンターバックにディフレクトした末にクロスバーの内側を叩いてゴールネットに吸い込まれた。

再び2点を追う展開となったバイエルンだが、この失点に気落ちしたかボールは持つものの、フィニッシュまで持ち込めない苦しい状況が続く。66分にはリュカエルナンデスとチュポ=モティングを下げてタンギ・ニアンズ、ビドビッチを、79分にはジューレを下げてスタニシッチを投入し、ギラギラした若手の奮起を促す。

だが、一連の交代も流れを変えるまでには至らず。被シュートが20本を優に超えるのに対して、自分たちの枠内シュートはレヴァンドフスキのゴール1本のみと完全に攻撃が停滞した。

その後も見せ場を作れぬまま敗戦を受け入れる形となったバイエルンは、優勝決定後の一戦でマインツに6試合ぶりの白星を献上することになった。

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