「ポケットモンスター」に登場する「イーブイ」と言えば、見た目の愛らしさや、進化先の多彩さから根強い人気を誇るポケモンですが、そんなイメージとは一線を画す、ちょっと変わったファンアート作品が、ツイッターで注目を集めています。

 石粉粘土で作られたイーブイは、眉間にしわを寄せて、何ともしぶ~い表情。また、周りにはちぎられたメモ帳が散らばっていますが……どうやらこのイーブイ、やらかしてしまったのをごまかそうとしているみたいですよ。

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 「やらかしイーブイ」を制作したのは、造形作家のもんとみさん(@shigemochi_kun)。石粉粘土を用いて、独創性あふれる動物の置物を作る傍ら、ときどき趣味で大好きなポケモンキャラクターをモチーフに、少しクスッとしてしまう作品を制作、SNSにて公開しています。

 そんなもんとみさんがイーブイをモチーフにするのは、意外にも今回が初めて。以前、インスタグラムにもっちりとしたピカチュウの作品を投稿した際、作品を見た方からDMにて「次はぜひイーブイも見てみたいです」リクエストをもらったことがきっかけなのだそう。

 作品の特徴である「渋顔」については、「もし自分の家に手のひらサイズのイーブイが暮らしているとしたら」というシチュエーションで、想像を膨らませ、「いたずらをして気まずそうにするワンちゃん」をイメージ。きっとイーブイは表情でごまかそうとするタイプだろうなと思い、なんとも味のある渋顔にすることを決めたとのこと。

 「メモ帳をびりびり破く」というイタズラの内容については、一緒に暮らしているコザクラインコの行動がヒントになっている、といいます。巣材にするためによくメモ帳をかじっていたことを思い出し、それがイーブイとの生活のストーリーに落とし込まれました。

 留守中にメモ帳をかじってしまい、怒られたくないがために「犯人は自分じゃないよ」と、すまし顔でしらばっくれようとしますが、あからさまに挙動不審のためにすぐにバレてしまった……写真からそんなストーリーが思い浮かびますね。

 また、造形については、こだわりの詰まった「尻尾と胸毛のふわふわ感」に注目。尻尾は左右にふさふさと動かし、ごまかしている様子をイメージして、少しだけS字に。胸毛については、毛の密度を再現するため、公式イラストより粘土が多めに盛られています。趣味で制作した作品であるにも関わらず、そのモノ作りにおいて妥協は一切見られません。

 投稿には9万件を超える「いいね」と共に「かわいい!」の声が相次いで寄せられています。投稿前は「テイストの異なるイーブイをファンに受け入れてもらえるかドキドキしていた」そうですが、どうやら杞憂に終わったようです。

 もしもこんなかわいいイーブイと一緒に生活したら……たとえどんなやらかしたとしても、きっと許してしまいそうですね。

<記事化協力>
もんとみさん(@shigemochi_kun)

(山口弘剛)

こんなイーブイ見たことない!愛嬌たっぷりの渋顔に吹き出す人が続出