『クソ野郎と美しき世界』(18)、『ミッドナイトスワン』(20)を手がけたCULENによる新作映画『サバカン SABAKAN』(8月19日公開)。同作よりユニークな本ビジュアルとノスタルジックさ溢れる本予告が解禁となった。

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子役の番家一路を主演、同じく子役の原田琥之佑が共演する本作。『ミッドナイトスワン』の草なぎ剛をはじめ、『台風家族』(19)の尾野真千子、『永い言い訳』(16)の竹原ピストル、『総理の夫』(21)貫地谷しほりら実力派キャストが2人の脇を固める。1986年の長崎を舞台に、夫婦喧嘩は多いが愛情深い両親と弟と暮らす小学5年生の久田(番家)と、友人の竹本(原田)のひと夏の物語が描かれる。

今回到着した本ビジュアルは、本編に子供時代の思い出として登場する「サバの味噌煮の缶詰」をモチーフにしたもの。上の缶詰に描かれた久田を、大人になった現在の久田(草なぎ)が下の缶詰から懐かしむように見上げる構図で、「ここは80 年代。子供が主役です。」というキャッチコピーも相まって郷愁を誘うビジュアルとなっている。

あわせて、ORANGE RANGEのヒット曲「キズナ」をりりあ。が歌い、ANCHOR が編曲した主題歌の流れる予告編も解禁。空と海が美しい長崎の夏が、観る者を包み込み懐かしい子供時代への記憶を呼び起こさせる映像となっている。また、主題歌とともに、大島ミチルが手掛ける映画音楽も奥行きを加え、本編への期待も高まる。りりあ。は「監督から『キズナ』への熱いこだわりをお聞きして、この素晴らしい作品が完成した時に私の歌声で幕を閉じる事がとても光栄でした」とコメントしている。

ノスタルジックな映像とともに展開する80年代の夏の物語。子どもたちの青春はどのような感動をもたらすのか?本作の続報を楽しみに待ちたい。

<アーティスト、スタッフコメント>

●ANCHOR(「キズナ」編曲)

「主題歌を担当させていただきました ANCHOR と申します。 初めて作品の詳細を伺った際、自分の生まれ育った故郷の田園風景を思い浮かべました。 学生時代、その景色の中で MD ウォークマンから流していた ORANGE RANGE さんの楽曲『キズナ』をカバーさせていただけて大変光栄であると同時に、制作中はまるで作品の中に迷い込んだような不思議なノスタルジーに包まれました。 大人になった今、まさに憧憬と呼ぶに相応しい夏の 1 ページを、りりあ。さんの歌と私の音、そして変わらない名曲と共に楽しんでいただけましたら幸いです」

りりあ。(「キズナ」ボーカル)

「金沢監督からオレンジレンジさんの『キズナ』を主題歌として歌って欲しいとお話をいただいた時

は私で良いのかと戸惑いました。監督から『キズナ』への熱いこだわりをお聞きして、この素晴らしい作品が完成した時に私の歌声で幕を閉じる事がとても光栄で『やらせていただきたいです』とお返事しました。この作品はとにかく観て!の一言です!後悔しないと思うので是非観ていただきたいです」

大島ミチル(音楽)

「映画『サバカン』の作曲は金沢監督が私の音楽の『風笛』が大好きとのことでお話をいただきました。監督はとても穏やかで、でも音楽のイメージを明確に持っていらっしゃいました。映像を最初に見た時、長崎出身の私はその懐かしい風景や言葉に湿度を感じました。春や秋は少し生暖かく、夏はセミの鳴き声とジリジリした暑さ、冬場は底冷えではない寒さ・・・この映像は記憶であり、優しさでもあります。私の中では故郷の家族、友達はいつも温かくそこにあって遠くから見守ってくれる存在です。その甘酸っぱく、ほろ苦くかつ包み込むような思い出を今の心と重ねて作曲をしました。素敵な映像と役者さんたちと一緒に音楽も楽しんでくださると嬉しいです」

文/鈴木レイヤ

草なぎ剛の「なぎ」は弓へんに前の旧字体、その下に刀が正式表記

上下で少年時代と現在の主人公、久田の姿をあしらったノスタルジックなビジュアルが到着/[c]2022 SABAKAN Film Partners