笑顔を封印した高橋一生が主演する金曜ドラマ『インビジブル』の第3話4月29日に放送された。今回のクリミナルズは殺した人間をアート作品に仕上げる“演出家”。志村(高橋)のアクションが冴えわたる回であった。


※以下第3話、一部ネタバレあり

女性殺害の容疑で逮捕された志村。だが、実はプライドが高く自己顕示欲の強い演出家をあぶり出すためのキリコ柴咲コウ)の作戦だった。警察はキリコの思惑に乗り、志村を犯人として報道する。これまでも演出家による未解決殺人事件はいくつもあるとキリコは言っていたが、ここまで猟奇的な事件が数多くあれば、連続殺人事件として警察も威信をかけて捜査しているはず…なんて野暮なことは言わない。それだけ演出家が優れた殺し屋ということだろう。

捜査本部からの外出を禁止された志村には無精ひげが目立つようになる。長い髪をアップにしておでこを見せているのは変わらないが、後ろ髪のはね具合が少し多め。細やかな役作りと荒い言葉も相まって、ワイルドさが倍増している。


そんな中、キリコの情報で演出家を捕まえるための捜査網を広げるが、磯ヶ谷(有岡大貴)がトイレへ行って無線を外していたため、演出家を取り逃がしてしまう。手がかりを求める志村は現場に残された甘い匂いが高級ドラッグのものだと知り、キリコと売人の元へ。このときのキリコのファッションは超ド派手。大きいサングラスにギラギラとしたセットアップ。一方、殺人犯として報道されている志村は黒のキャップに黒コートと目立たない格好。いつもスーツだっただけに、とても新鮮である。


キリコは顧客リストを買い入れようとするが、売人もそんな簡単に売るわけがない。20人のヤクザを病院送りにしたというボディーガードが両手にサイという武器を持って志村に襲い掛かる。だが、志村は一瞬でサイを奪い取ると、ひとつをボディーガードへ、もうひとつを売人の首筋へ突き立てた。あまりに強すぎてカッコイイ志村にあ然。

顧客リストに書いてあった常用者たちを志村は追い詰めていく。殴りつけ、「お前、演出家か?」という志村はワイルドというより、もう狂気という言葉のほうが似合っていそうだ。そしてミスを挽回しようとする磯ヶ谷と共に天野太一(要潤)という男の自宅へ。インターホンに応答がないと、志村は壁を乗り越え不法侵入ぶっちゃけ、普通の刑事なら絶対に許されない行為である。結局、天野が演出家だったが、あまりに強すぎた。あれだけ強かった志村を歯牙にもかけない。


怪力で志村と磯ヶ谷を投げ飛ばす演出家は、ガラスの瓶で後頭部を殴られても、ほとんど表情も変えずにちょっと手で押さえただけ。早々にタイマンでねじ伏せることをあきらめた志村は、演出家をプールに落とし、感電させようとする。というか、電源コードをプールに仕込む暇があったら、一度脱出して応援を呼べよ! というツッコミはあえて言わぬが華だろう。


磯ヶ谷はナイフで切りつける演出家にテニスラケットで応戦(有岡大貴らしくて面白い)。志村は磯ヶ谷と協力して演出家を鎖で巻き付け、プールへ落とす。鎖を使うとか、完全に猛獣扱いである。演出家にプールへ引きずり込まれる志村だが、ブレーカーを入れる寸前、プールから脱出。水の中から必死に飛び上がる志村のアクションも見事だった。


まもなく感電した演出家を志村が心臓マッサージ。まさかマウス・トゥ・マウス人工呼吸も? と期待を寄せるも、その前に演出家は息を吹き返してしまった…残念。


最後は磯ヶ谷に手錠を渡すと、磯ヶ谷が演出家を逮捕した。何も言わず、ミスを挽回させようとする志村の優しさが心憎い。SNSでは「志村さんと磯ヶ谷くん。いいコンビになれるのでは?」「志村さんの後輩育成力を見ならいたいなと思いました」のほか「ど派手な衣装のキリコと黒ずくめ志村最高やん」「黒い装束がかっこいい!!!」など多くの投稿があった。


今回、志村とキリコのバディが物語の軸だが、志村&磯ヶ谷のバディも悪くないと思わせた。そして常に志村を敵視していた監察官の猿渡(桐谷健太)も協力して演出家の依頼者を特定。ずっと敵対していた猿渡が最終的に志村とバディを組んだら胸アツ展開になりそうだ。


次回はいよいよ志村がずっと追っていた事件の手がかりが!? そして粉塵爆発、感電を見せた志村が今度はどんなアクションを見せるのかも期待したい。


文:今 泉


第4話あらすじ

捜査三課長の大貫(松下由樹)から捜査一課に捜査協力を求める連絡が入る。

                                                        

話を聞くと、同一犯と見られる絵画盗難事件が相次ぎ、真相を探るため志村(高橋一生)を通じて、インビジブルキリコ柴咲コウ)の力を借りたいという。

志村から事件の概要を聞いたキリコは、窃盗団モンキーズが関与していると告げ、彼らが次のターゲットに50億円の高額絵画「ナンバーX」を狙っていると予告。キリコは志村に彼らが盗品を出品している闇オークションへの潜入捜査を持ち掛ける。


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そんな折、若い女性が被害者となった通り魔事件で使われた凶器のナイフが発見される。捜査一課長の犬飼(原田泰造)に呼び出されてナイフを見た志村は、3年前に同僚・安野(平埜生成)の命を奪ったものと同じだと確信する。そんな志村にキリコは、絵画盗難事件と3年前の事件には繋がりがあると告げる。


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金曜ドラマ『インビジブル

毎週金曜よる10:00~10:54

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