清宮が放ったプロ初の2打席連続アーチに本拠地が熱狂した。


 いよいよ大器がお目覚めか。5日の楽天戦(札幌ドーム)に「6番・指名打者」で先発出場した清宮幸太郎内野手(22)が自身初の1試合2発となる2打席連続本塁打を放った。

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 1点リードで迎えた2回先頭。楽天・岸の低め直球を捉えると打球はぐんぐんと伸びて、右翼席へ飛び込んだ。さらに4回の第2打席でも内角直球を捉え、同じく右翼席中段へ放り込んだ。自身初の2打席連続弾。

 「一番いい日に打てたんじゃないですか。ラッキーですね」と清宮は記念すべきこどもの日に打てたことを喜んだ。

 若き主砲候補が札幌ドームを沸かせる一方で、チームは苦しい状況にある。この試合、4―8で敗れ、3連敗となり最多借金12まで膨れ上がった。先発の伊藤が6回途中6失点と乱調で3敗目を喫した。

 チームが6日に敗れ、首位の楽天が勝つか、引き分けると自力優勝の可能性が消滅する。就任当初から「優勝は目指さない」と公言してきた新庄ビッグボスだが、ここまで負けが込んでいる理由には、投手陣の不振もある。

 「やはり投手陣が勝ち星を伸ばせないとこういった状況になる。中でもエースの上沢が活躍することがチーム浮上の大事な条件となる」(球界関係者)


 エース・上沢は今季ここまで6試合に登板して勝ち星なしの4敗、防御率4・91(5日現在)と苦しんでいる。一方、昨年24試合に登板して、キャリアハイとなる12勝をあげた上沢の不振の理由に関してはこんな声もある。

 「開幕当初に中4日で起用するなど、今季は新庄監督の方針もあって、様々なやり方にチャレンジしている。その後も中6日、中5日とバラバラな登板間隔となっており、昨年は主に中6日で投げていた右腕にとっては調整が難しいところもあるのではないか」(同)

 上沢は先月23日のソフトバンク戦でも3回7失点と「らしくない姿」を見せていた。投打ともに若手の成長株を積極的に登用するチームも「柱」がしっかりしていなければ、好循環はのぞめない。エースの復活が期待されている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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