ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタバルセロナ時代のゴールを回想している。

2018年に神戸に加入し、日本にやってきたイニエスタだが、それまではバルセロナで16シーズンもの間プレーし、公式戦600試合以上に出場。8度のラ・リーガ優勝や4度のチャンピオンズリーグ(CL)制覇など、トータルで31個のタイトル獲得に貢献してきた。

多くのゴールを決め、演出してきたイニエスタだが、その中でも重要なゴールの1つが
2009年5月6日に開催されたCL準決勝2ndレグ、スタンフォードブリッジでのチェルシー戦でのゴールだ。

ゴールレスドローに終わった1stレグをよそに、前半9分にMFマイケル・エッシェンのゴールでチェルシーが先制。ビハインドを負ったバルセロナは、66分にDFエリック・アビダルが退場処分を受けてしまい、さらなる苦境に立たされた。

誰もがチェルシーの決勝進出を信じた後半アディショナルタイムの93分、イニエスタの右足がチームを救う。右サイドからDFダニエウ・アウベスがゴール前にクロスを供給すると、相手DFジョン・テリーに当たってボックス内の逆サイドにいたFWサミュエル・エトーに渡る。

エトーのトラップが大きくなったもののルーズボールを後方にいたFWリオネル・メッシがボールを拾うと、ボックス外のゴール正面にいたイニエスタにマイナスのパス。グラウンダーのパスに対してイニエスタは迷うことなく右足を振り抜くと、ややアウトにかかったシュートは、GKペトル・チェフの右手をかすめてネットに突き刺さった。

このゴールで追いついたバルセロナはアウェイゴールの差でチェルシーを退けてファイナルへ進出すると、勢いそのままに決勝でマンチェスター・ユナイテッドを撃破し、ジョゼップ・グアルディオラ監督が就任して初めてのシーズンでいきなり3冠を達成した。

イニエスタは、6日に自身のインスタグラムを更新。「何年経っても、あの瞬間、あの夜の感動は忘れられません!!」と日本語とスペイン語の両方で綴り、13年が経った今もこの時のゴールを思い返している。

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