明治安田生命J1リーグ第12節、横浜F・マリノスvs名古屋グランパスが7日に日産スタジアムで行われ、ホームの横浜FMが逆転勝ちを収めた。

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージを突破してJ1リスタートとなる横浜FMは、マルコス・ジュニオール、エウベル、レオ・セアラ、アンデルソン・ロペスが前線でブラジル人カルテットを形成した。一方の名古屋は5試合勝利なしと低空飛行が続く。今節は酒井が5試合ぶりに先発で起用され、マテウス・カストロとの2トップを組んだ。

序盤から多くのセットプレーを得ていた名古屋は24分に右CKから試合を動かす。マテウスのキックに合わせたのは、中央からニアへ入り込んだ中谷。エウベルの前で頭で触って流し込んだ。

失点を喫した横浜FMは直後にアクシデント。中盤の競り合いで岩田が稲垣とのコンタクト時に嫌な着地姿勢に。一度はピッチに戻ったものの、30分に負傷交代となり、代わって藤田がピッチへ立った。

横浜FMが嫌な流れを払拭したのは35分。右サイドで押し込んだ状況を作ると、スローインから畠中が横パスをいれてワンタッチで喜田が前線へ。これを丸山がクリアし損ねてゴール方向へこぼれると、中谷よりも早く反応したエウベルが頭で押し込み、試合を振り出しに戻す。

前半終了間際にはセンターサークル内でかわしからシュートを放ったエウベルが着地後に転倒。岩田のことがあっただけにひやりとしたものの、こちらは無事にプレーを続行。ただ、大事を取ってか、ハーフタイム明けには仲川が代わって投入された。

後半の立ち上がりも名古屋リズムをつかみ、マテウスのインスイングのクロスがゴールを脅かせば、ボックス右外での直接FKも直接狙う。GK高丘がかき出して得た直後の右CKでは、ニアで藤井がそらすと、酒井に当たってゴールイン。勝ち越しかと思われたが、GK高丘の前に立っていたオフサイドポジションの選手がインパクトを与えたと判断され、得点は認められなかった。

それでも畳みかける名古屋は、ゴール正面やや距離のある位置からマテウスが狙った直接FKがフレーム右上部を直撃。横浜FMもボックス右でアンデルソン・ロペスが2人のDFをかわしての左足を見せるなど、好機を作る。

互いにチャンスを作りながらもあと1歩届かない状況で終盤を迎えると、前へ出たのは横浜FMだった。途中出場の西村が藤田とのパス交換を経てボックス右から低い弾道でファーを狙うと、GKランゲラックが弾いたボールをアンデルソン・ロペスがプッシュ。ホームチームが大きな逆転ゴールを挙げた。

7分が示されたアディショナルタイム最終盤にもセットプレーからピンチを招くも、しのぎ切って逃げ切り成功。ACLの勢いをリーグ戦にもつなげている。

横浜F・マリノス 2-1 名古屋グランパス
横浜FM
エウベル(前35)
アンデルソン・ロペス(後41)
名古屋
中谷進之介(前24)


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