普段、何気なく見たり聞いたりしているものの中には、実は正確に言うと事実と異なっていることが結構あるようです。多くの人が勘違いしていることも。そんな実は「違う」と知らなかったものについて、読者364名に聞いてみました。

【真相・真実を知ってがっかりした日本史の逸話・エピソード1位「沖田総司は美形ではなかった」】

Q.実は「違う」と知らなかったものを教えてください(複数回答)
1位 電話機の「シャープボタン」と言われるキーは♯(シャープ)ではなく#(いげた) 61.8%
2位 お洒落の「洒」は「酒(さけ)」ではない 29.4%
3位 冷戦時代の「ベルリンの壁」は東西ドイツの国境にあったものではない 25.8%
4位 厳密に言うと「金閣寺」「銀閣寺」という寺は存在しない 25.0%
5位 こけら落としの「柿」は「柿(かき)」ではない 23.6%

■電話機の「シャープボタン」と言われるキーは♯(シャープ)ではなく#(いげた)
・「自動音声サービスでも『シャープボタンを押してください』って言われるのに……」(35歳女性/医療・福祉/専門職)
・「シャープだと格好良いのに、いげただと古臭い感じがします」(31歳女性/ソフトウェア/事務系専門職)
・「『いげた』という言葉自体知らなかった」(21歳女性/小売店/事務系専門職)

■お洒落の「洒」は「酒(さけ)」ではない
・「えーーーーーーーー! 衝撃的です」(28歳女性/情報・IT/秘書・アシスタント職)
・「そうだったんですね」(47歳男性/電機/技術職)
・「今までお洒落は酒だと思ってたので、驚きです!」(37歳女性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)

■冷戦時代の「ベルリンの壁」は東西ドイツの国境にあったものではない
・「崩壊の時、熱心にテレビを観ていたが、知らなかった」(56歳女性/小売店)
・「国境線上にあると思っていた」(46歳男性/情報・IT/技術職)
・「どこにあったか知りたい」(42歳女性/医療・福祉/専門職)

■厳密に言うと「金閣寺」「銀閣寺」という寺は存在しない
・「ガイドブックにも金閣寺銀閣寺で載っているから意外」(27歳女性/機械・精密機器/技術職)
・「知らなかった」(34歳女性/食品・飲料/販売職・サービス系)
・「ビックリです」(29歳女性/建設・土木/事務系専門職)

■こけら落としの「柿」は「柿(かき)」ではない
・「ずっと柿だと思っていました」(31歳女性/医療・福祉/専門職)
・「同じ漢字だと思ってた」(27歳女性/食品・飲料/営業職)
・「歌舞伎座のこけら落とし公演を見に行った時に微妙に(字が)違うのを知りました」(37歳女性/情報・IT/事務系専門職)

■番外編:天体に関する「実は違う」と知らなかったこと
・太陽は正確に言うと「燃えている」わけではない「あついので燃えてると思ってた」(33歳女性/商社・卸/事務系専門職)
・太陽は正確に言うと「燃えている」わけではない「じゃ何なの?」(31歳女性/情報・IT/秘書・アシスタント職)
・24時間(1日)は地球の自転周期とイコールではない「ずっと勘違いしていた」(25歳男性/農林・水産/技術職)

●総評
1位は「電話機のシャープボタン」でした。音楽のシャープ記号は横線が斜めなのに対し、電話機の標準規格で使用されている記号は縦線が斜め。これは日本では「井桁(いげた)」といって、昔、井戸の口の部分に付けられていた木組みの形に由来する記号なのだそう。

最近の電話機では、縦横ともに直線が使われていますね。

2位は「お洒落の『洒』という字」。「酒」ではなく「洒」です。訓読みで「すすぐ(そそぐ)」と読み、「さっぱりとした様子」を意味しています。

3位は「冷戦時代のベルリンの壁」。統一後の首都ベルリンが当時は東ドイツの中にあり、ベルリンの街も東ベルリン・西ベルリンに分断されていました。ですから「ベルリンの壁」はベルリン市内にあったわけです。

5位「金閣寺銀閣寺」はあくまでも通称。それぞれ正式には、鹿苑寺慈照寺というお寺です。あの有名な「金閣」は鹿苑寺の中の舎利殿、「銀閣」と呼ばれている建物は慈照寺の中の観音殿のことです。

番外編で挙げた「太陽は『燃えている』わけではない」は、ちょっと引っ掛けに思われるかもしれませんね。酸素がないわけですから、化学用語で言うところの「燃焼」ではないということ。太陽は「核融合反応」で熱と光を発しているわけです。

(文・OFFICE-SANGA 宇喜多あつし)

調査時期:2014年4月15日~2014年4月22日
調査対象:マイナビウーマン読者
調査数:男性130名、女性234名
調査方法:インターネットログイン式アンケート

実は「違う」と知らなかったもの1位「電話機の#は実はシャープ記号ではなく井桁(いげた)」