アストン・ヴィラを率いるスティーヴン・ジェラード監督が、リヴァプール戦に向けた意気込みを語った。10日、イギリスメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えている。

 アストン・ヴィラは10日のプレミアリーグ第33節延期分でリヴァプールと対戦する。現在11位のアストン・ヴィラはこの試合に勝てば10位のクリスタル・パレスを抜きトップ10入りすることが可能。対するリヴァプールは優勝を争う首位マンチェスター・Cプレッシャーをかけるためにも絶対に負けられない試合となっており、両チームにとって重要な一戦となっている。

 現役時代に自身が長くプレーしたリヴァプールとの対戦を前にジェラード監督は「感傷に浸る余裕はない。私の仕事は勝利をもたらすことだ。リヴァプールのようなチームとまだ差があることはわかっている。しかしチームから最高のものを引き出すことができれば不可能なことはないと思っている。差を縮めるためにできる限りのことをする。それが私たちのやるべきことだ」と意気込みを語った。

 昨年12月のリヴァプール戦で敗北を喫した際には、アストン・ヴィラのボール支配率はわずか38パーセントだった。このことから今回もリヴァプールがボールを支配する時間が長くなることが予想されている。そのことについて問われたジェラード監督は「もちろん理想では誰しもがボールを欲しがる。ただし、あのようなサッカーでも勝つことはできる。実際に今シーズンの私たちの最高のパフォーマンスの多くは、ボール支配率が低い時に生まれている。ワールドクラスの選手、チームと対戦する時は現実的でなければならない時もある。私はそれで良いと考えている」と語り、今回の試合でもボール支配率はそれほど重視しない姿勢を強調した。

 果たしてジェラード監督は、現役時代に長くプレーした古巣を相手に勝利をつかみ取ることはできるのだろうか、注目の一戦は日本時間10日の28時にキックオフを迎える。

意気込みを語ったアストン・ヴィラのジェラード監督 [写真]=Getty Images