塗装は明らかに旧政府専用機そのもの。

2機のうち1機をロケット発射母機に改修

アメリカの宇宙開発企業であるヴァージンオービットは2022年5月10日、L3ハリス・テクノロジーズと、ボーイング747-400型機2機の購入契約を締結したと発表しました。

L3ハリス・テクノロジーズは、取得したボーイング747のうち1機を、ヴァージンオービットが取り組む小型衛星打ち上げサービス用の空中発射母機として機能するよう改造し、2023年に引き渡す予定です。

なお、同社はまた、ヴァージンオービットが外国の宇宙港で空中発射母機の運用をサポートするため、同型機を衛星打ち上げ用ロケットや地上支援機器の輸送用として改修する作業にも着手するそうです。

これに関連してヴァージンオービットの公式Twitter(ツイッター)が公開した画像には、既存のロケット発射母機である「ランチャーワン」とともに、アメリカ国内に保管されていた元日本国政府専用機が含まれています。

ヴァージンオービット、L3ハリス・テクノロジーズともに、購入した機体が過去、航空自衛隊で運用されていた政府専用機B-747-400であるとは言及していないものの、その画像を用いたということは、もしかしたら何らかの形で利用するからかもしれません。

航空自衛隊が過去運用していた政府専用機B-747-400(画像:航空自衛隊)。