以前、ある新聞で読んだことなのですが、私もだんだんとそのようになっていることは感じておりました。

それは、ある有名な先生が幼稚園で講演をされた時の話です。
講演の後、園児のお母さんが
「お茶って自分の家で作れるのですか」
と訪ね、先生が
「作るのですよ」
と答えると、その若いお母さんは
「私のお母さんが家でお茶を作っているのを見たことがないです。いつもペットボトルでした。まして急須なども見たこともない」
と答え、先生は大変驚かれたそうです。

今の時代は何でもコンビニで買えるようになっています。お金さえ払えばいつでも好きな飲み物が買えます。その人のお母さんも仕事が忙しくてペットボトルのお茶のほうが簡単で早いので、お茶を作らずに渡しておられたのだと思います。

私達も急いで外出の時など、お茶を忘れてつい買って飲むこともあります。日本茶には番茶から抹茶まで数多くの種類があります。もう一度日本茶の良さ、美味しさ、入れ方など学んでほしいと思います。

日本の素晴らしい文化や歴史が少しずつ薄れていくのはとっても淋しい気がします。私達老人から若い人達へ伝えていくことが大切だと思われます。

コーヒーを飲んだ後でもお茶が欲しくなります。私達世代は皆さん日本茶を嗜んでおられます。忙しい毎日ですが、少しの時間を見出して午後のひと時をお友達と日本茶を愛し、楽しいお話に花を咲かせてみてはいかがでしょうか。

岩手県 H・M)

 

「日本茶の良さを伝えたい」~本紙読者投稿より