人気ダンス&パフォーマンスグループ『EXILE』のリーダー・HIRO(45)が1日、東京・六本木ヒルズ アカデミーヒルズのタワーホールで月刊『GOETHE(ゲーテ)』(幻冬舎)通巻100号記念スペシャルトークライブに登場し、幻冬舎代表取締役社長の見城徹氏とともに『EXILE』のことや、妻の上戸彩(28)とのエピソードなどさまざまなことを語った。

 “人生を愉しむ最大の手段は毎日の仕事の中にある”という考えのもと、「仕事が楽しければ人生も愉しい」をテーマに、トップビジネスマンをはじめ、作家、アーティスト、スポーツ選手など、各界の仕事人に数多く登場している同誌。同日は日本のトップ経営者らの声を届けることをコンセプトに開かれることとなった。

 司会から『ZOO』として一度絶頂を迎えた後、また1からEXILEの事務所であるLDHを立ち上げて行くという苦労話を尋ねることとなり、「奇跡的に(エイベックスの)松浦さんに拾って頂いて、この世界復活するのって難しいんですけど、スタートラインに立たせて頂いて、そのとき、最後のチャンスだというので集中して気合を入れて頑張った思い出があります。当時は大好きなダンスを突き詰めていたし、周りのことが見えなかった。浮わついていて、今から考えると調子に乗った自分がいて、そのとき華々しい場所は提供されていてこそというのがなくなってみて分かった。そこで新たなスタートをするときは、後悔したことは2度としないようにと思ってEXILEを始めました。人ありきでLDHは大きくなれた」と、実感を込めながら語ることに。

 そんな硬い話だけでなく、個人的に飲みの席でも付き合いがあるという見城氏からは「EXILEのメンバーで三代目 J Soul BrothersやGENERATIONSら男の子からすると相当(HIROが)怖いらしいよ。みんなビビってる。ATSUSHIは家にHIROの写真があって、毎朝拝んでから来てるらしいし、E-girlsのあるメンバーはHIROと話してから1週間はドキドキしてるって」と、伝えると、HIROは「それは絶対盛ってますよ!」と、笑みを浮かべつつも、「直接は説教をしたりしないですけど、慕ってくれて、素直に言うことは聞いてくれますね」と、メンバーとの信頼関係をチラリと見せることに。

 その信頼感は“勉強会”と呼ばれているものを定期的に開くことで培われているそうで、「ああしろ、こうしろとは言わないんですけど、悩みとかを相談された時に、こういったことがあったと伝えたりはしています。心に訴えかけないと響かない。僕も二十歳のときに言葉で言われてもダメで、派手好きな子たちが集まっているなかでのものだから。後は任せるからという、心に訴えかけて自分を見せて接している。自分の人生を選んで欲しい」と、熱い思いを。

 また“勉強会”は経験を伝えるというだけでなく、自分のためにも開いているというHIROは、「(LDHを)辞める子もいて、そのときに自分の中でも納得というか、後悔したくないというのもあるんです。そういう意味でも勉強会を設けて何かを証明したいというか。自分の心の安定の意味でもコミュニケーションの場を結構多くやってはいます」と、パーソナルの部分を伺わせることもあった。

 さらに、見城氏はLDHのメンバーの恋愛について踏み込んで質問すると、「恋愛相談とかはあまりないかもしれない。みんなある程度の大人なんで。ただ、(相手を)見せに来ないとまずいなという子は見せてと言ってます。基本はあんまりないんですけど、何かあった時に後から言われちゃうといろいろあるんです。そういうことを教えている子はいるんですけど、あとはほとんど自由というか」と、実情を明かしつつ、見城氏が「恋愛禁止じゃない?」と問うと、HIROは「恋愛禁止しても絶対に守らないですよ」と、苦笑いを浮かべ、会場も盛り上がった。

 見城氏はそこからも止まらず、HIRO自身の上戸との結婚のときのことを尋ねると、「メンバーには紹介していたんで、たぶん、みんな後はタイミングだろうなと思っていたと思うんです。入籍した日に、メンバーがサプライズでスタジオを舞台仕様のような形にしてくれて、順番に歌ってくれて、ATSUSHIが歌うときにパフォーマンスチームが立ち上がってみんなで合唱してくれた。そのときは嬉しかったんですけど、パフォーマンスチームが一列に立ち上がって歌っているのを見て、それが俺、笑いと嬉しさのなんとも言えない感情で。俺の父ちゃん並にTAKAHIROとかは泣いてるし(笑)やっぱりはメンバーは好きだなと思って感動しました」と、当時のことを振り返り少し照れくさげ。

 その上戸の話題は続き、上戸の出演映画などを観るかと問われると、「全部は観れないですけど、時間があれば。テルマエ・ロマエは観ました。おもしろかったです」と、感想を寄せる一幕もあった。

 ほかにも、下からの目線で人と接することを心がけているというHIROは、「自分が虚勢を張っても得にならない。丁寧に接した時に、相手の本質が分かる。そう心がけていた方が、人のあり方とかも学べますし、そのときに嫌だなと思ったりするかもしれませんけど、結局それは、まだまだ俺がその人にそう思わせられなかった自分がいるからという自己反省にもなります」と、人付き合いのコツや、2020年の東京五輪へは、「世界へ日本の力を発信できる最高の機会なので、僕らもエンターテイメントの世界で発信していきたい。そのど真ん中にいれるようにしたい」と、希望を語っていた。

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45歳の誕生日となりケーキでお祝いも