
多くの子供たちを乗せたバスがいきなり燃え始め、驚いた女性ドライバー。しかし冷静な判断と勇敢な行動で、子供たちを無事に避難させていたことを、『People』などアメリカのメディアが伝えている。
■バスから上がった煙
アメリカ・フロリダ州でスクールバスの運転手を務めるジャネット・オコンネルさんが、先日もいつものようにバスに乗りエンジンをかけた。
バスの中にいたのは、園児・児童たち約40名。普段と何も変わらない様子だったというが、ジャネットさんはバスの車体の一部から煙があがっていることに気づいた。
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■運転手のとっさの行動
煙を見たジャネットさんは驚き、ただちに停車。園児・児童たちに声をかけ冷静に誘導し、全員を無事に避難させることに成功した。
バスは大炎上し内部も丸焦げになったが、ジャネットさんが異常にすぐに気づいたこともあり、死者はゼロ。一部の児童もリーダーシップを発揮し、小さい子供たちの避難に貢献したと報じられた。
学校側は全員の無事を公表し、すべてはジャネットさんと一部児童たちのおかげだとコメントしている。少しでも避難のタイミングが遅ければ、複数の死傷者が出ていた可能性が高い。
■「当然のことをした」と語った運転手
学校長はメディアの取材に応じ、ジャネットさんを称賛。「困った子供を見れば救いの手を差し伸べるタイプです」と語った。またジャネットさんはこの件をメディアが取り上げたことを知り驚いたようで、校長に対しては「スポットライトを浴びたくはありません」と話したという。
立派な行動を感謝した校長に、「私はあの子たちを愛しているんです」「だからすべきことをしたにすぎません」と語ったそうだ。
■気になる発火の原因は?
校長によると、スクールバスの点検は毎日欠かさなかったとのこと。それでも自然に発火したのだといい、電気設備が原因になった可能性も示唆した。
どんなにドライバーが注意していても、こういう事故は稀にだが起こるようだ。愛情深く責任感のあるジャネットさんに救われ、子供たちはラッキーだったといえる。
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