ジュビロ磐田のMF鹿沼直生のゴールを称賛する声が止まない。

14日、2連覇中だった磐田は明治安田生命J1リーグ第13節でホームにFC東京を迎え、先発を6人入れ替えて臨んだ。鹿沼もスタメンに名を連ね、J1初先発を飾ると、伊藤彰監督の起用にファインゴールで応えた。

43分に上原力也の得点で先制した磐田は、79分にアダイウトンの恩返し弾で同点とされ、1-1のまま最終盤を迎えた。ドローもちらつく88分、敵陣右サイド深い位置から鈴木雄斗がクロスを上げ、ディフレクトしてボックス内にボールがこぼれると、拾った大森晃太郎が倒れながらも後方にラストパス。反応した鹿沼がボックス左からダイレクトシュートをゴール右に沈めた。

振り抜くのではなく、優しく合わせたキックはまさしくゴールへのパス。「一瞬、ヤットさん(遠藤保仁)かと思った」、「静学って感じでいい♪」、「小野伸二プレーが脳裏をよぎった」、「ジーコ鹿沼」、「確かにこれはヤットさんが憑依してるわ」など、名選手と比較するファンの声も多く上がっている。

中継で解説を務めた元日本代表MF水沼貴史氏も、J1初ゴールとなった鹿沼の一撃に惜しみない賛辞を送っている。

「鹿沼が(あの状況でこのようなシュートを)打てるということがまずすごいですし、やっぱり横に遠藤がいるからだと思うんですよね、こういう時にこういうキックを選択できるというのは。これは鹿沼に失礼かもしれないですけれど。でも、あのシュートは冷静で、この状況で、よく打てましたよ」

鹿沼は2020年に専修大学から当時J3のSC相模原へと加入した。リーグ戦全34試合にフル出場し、J2昇格に貢献すると、翌年には磐田へ移籍して今度はJ1昇格。YBCルヴァンカップでは全5試合に出場し、グループD第5節のFC東京戦では97分に値千金の決勝点を挙げていた。

この日も自身のゴールが決勝点となった鹿沼。J3からJ1へ成り上がった男の、今後の活躍にも期待がかかる。



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