スペイン、バレアレス諸島の小さな島で今月12日、31歳のオランダ人男性観光客が高さ30メートル(100フィート)ほどの崖の上からのジャンプに挑戦し死亡した。家族がカメラを回す中での悲劇だった。『The Sun』などが伝えている。

バレアレス諸島マヨルカ島の南西に位置するマルグラツ島(Malgrats)で12日午後2時前、オランダから家族と観光に訪れていたムーラッド・ランラバッテさん(Mourad Lamrabatte、31)が高さ30メートルの崖の上からジャンプし死亡した。

ムーラッドさんはこの“スタント”のために船を貸し切っており、事故は子供2人と一緒に船に乗っていた妻がカメラを回す中で起きてしまった。ムーラッドさんがジャンプした崖は垂直ではなく、落下途中で突き出した岩に叩きつけられてしまったという。

当時の動画では、ムーラッドさんが崖からジャンプするやいなや大声で叫び、激しい衝突音の後には妻が「オーマイガー!」と悲鳴をあげるのが聞き取れる。ムーラッドさんがその後浮上することはなく、現場にはレスキューボートダイビングチーム、ヘリコプターが駆けつけて捜索にあたり、同日中にダイバーが遺体を発見した。

なおムーラッドさんの死因は当初、岩に衝突した怪我によるものと考えられていたが、事故翌日に行われた検死の結果、意識が朦朧としたことによる溺死と判明した。ムーラッドさんの妻はショックで警察の質問に答えられない状態だそうで、家族には現在カウンセリングが行われているという。

ムーラッドさんはオランダのトップサッカーリーグエールディヴィジ」に属するプロサッカークラブ「SBVフィテッセ」でプレーしたことがあり、引退後はキックボクサーに転身し体を鍛えていたという。

ちなみにマヨルカ島やその近辺では、岩から飛ぶ「ロック・ジャンピング」を行うボートツアーが盛んだそうだが、このニュースには「なぜこんな危険なスタントをしたのか?」「助走をつければ助かったかもしれない」「妻にこんなスタントを撮影させるなんて、私だったら絶対しない。これは一生のトラウマになる」「30メートルから水面に飛び込んだ時のインパクトはコンクリートに体を叩きつけられたと同じと聞いたことがある。自殺行為」「この場所は危険すぎる。なぜ止める人がいなかったのか」「悲しい事故」といったコメントがあがっている。

画像は『The Sun 2022年5月14日付「HOLIDAY HORROR Spain cliff jumping death: Horror moment wife films husband perform fatal ‘tombstone’ leap from 100ft clifftop」(Credit: Netflix)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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