歳費とは別に、国会議員に月額100万円が支給される。それが物議を醸している「文書通信交通滞在費(文通費)」だ。使途は読んで字のごとく、なのだが、共産党以外の与野党は、これを「何でもありの目的外使用OK」に都合よく変更、合法化してしまおうと動いている。

 文通費が俎上に載る端緒となったのは、昨年10月衆院選。当選した新人議員が月に1日しか在職していないにもかかわらず、満額100万円が支給されたことだった。

 これにメディアや国民から批判の声が上がったことで、与野党は「日割り支給」という案を持ち出した。

 政治ジャーナリストが憤る。

「日割り支給というと、あたかも真っ当なことを言っていると勘違いしがちですが、とんでもないペテンです。そもそも経費を日割りで前渡しする企業がどこにあるんですか。一般社会の常識とは遠くかけ離れていることは明らかです。だいたい領収書の公開が義務付けられていないことからして、世間の感覚とズレまくっている。領収書なし、使途の説明なしでバンバン経費が通る会社など、存在しないでしょう」

 そこに今度は「調査研究広報滞在費」と名称を変えて、使途を広げたいというから驚く。

 与党の議員秘書が本音を明かす。

「要は何にでも使えるようにしたい、ということですよ。もともと文通費は『第二の給与』と言われ、使い切れなかった場合でも返還する必要がない。従来から飲み代や私設秘書の人件費、私的な使い道に流用するなんて、いくらでもやっていること。それをさらに自由にするわけです。今回、目的を『国政に関する調査研究や広報、国民との交流、滞在等の議員活動を行うため』に改めようということですから、選挙などの政治活動にも使えるようになる。『国民との交流』と称して、居酒屋でも堂々と経費で飲めるでしょう」

 国民の血税をモノともしない、まさにやりたい放題ご都合主義

 こんなデタラメを通そうとする厚顔ぶりを、国民はなんと思うのか。7月に行われる参院選に向けて、有権者はきちんと考えるべきだろう。

アサ芸プラス