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グアテマラの首都グアテマラシティにある「ラ・オーロラ動物園(La Aurora Zoo)」で4月29日、水場に落下して溺れるレイヨウをゾウと飼育員が見事なチームワークで救出することに成功した。その救出劇の様子は来園客が一部始終捉えており、勇敢なゾウと飼育員に対して惜しみない称賛の声が寄せられた。『FOX 13 Tampa Bay』『USA TODAY』などが伝えている。

ラ・オーロラ動物園の飼育舎に設置された水場で先月29日、レイヨウが落下して溺れる騒ぎが起きた。レイヨウの異変に気付いた61歳のアジアゾウ“トランピタ(Trompita)”が何度も大きな声をあげて飼育員に仲間の危機を訴えたことで、レイヨウは飼育員のロメオロペスさん(Romeo Lopez)により無事救出された。ロメオさんとトランピタのチームワークが光る、素晴らしい救出劇の一部始終を来園客のマリアディアスさん(Maria Diaz)が撮影していた。

騒動が起こった時、マリアさんはゾウの大きな鳴き声に気付くと「何があったんだろう」とゾウの飼育舎へ向かった。

するとそこには大きな水場で溺れるウシ科の草食動物レイヨウ(Antelope)と、鼻を伸ばして仲間を助けようとするアジアゾウのトランピタの姿があった。

マリアさんが撮影した動画を見ると、水場に落ちて必死に陸に上がろうともがくレイヨウとそばで何度も鼻を伸ばすトランピタの姿が映っている。トランピタのすぐ後ろには飼育員のロメオロペスさん(Romeo Lopez)がいたものの、興奮気味のトランピタに近づけないのか少し距離を取って立っていた。

そんなロメオさんに「あの子、溺れてるよ!」「仲間を助けて」と訴えるように、トランピタ(スペイン語トランペット)はその名前のごとく高らかに声をあげて、鼻でレイヨウを指してなんとか危機を伝えようとしている。

するとトランピタの訴えに気付いたのか、画面の右端にいたロメオさんが急いで対岸に向かい、靴を脱いで水中に飛び込んだ。そしてレイヨウのところにまっすぐ向かうと、必死にそのお尻を押して岸に上げようと試みるがなかなかうまくいかない。

何度か試行錯誤の末にレイヨウの長い角を掴んだロメオさんは、そのままレイヨウの体を持ち上げ、ついに水中から助け出すことに成功した。陸に上がったレイヨウは何事もなかったかのように元気にジャンプして走り去り、来園客らから「ブラボー!」と大きな声援と拍手が上がった。

この一連の救出劇を目撃したマリアさんは、当時のことをこのように振り返っている。

水の中にいるレイヨウは本当に怖がっていて、命がけで闘っていました。それをゾウが助けようとしていたんです。」

「すごく感動しました! レイヨウの命が助かって本当に良かったです。」

なお仲間の危機を知らせたトランピタにはピーナッツスイカニンジンが、水中に飛び込みレイヨウを救った飼育員のロメオさんには11日に動物園より表彰状が贈られ、その活躍が称えられた。

表彰されたロメオさんは「この施設で働けることが私によっての幸せであり、喜びでもあります」とコメントを残している。

ちなみに仲間との共存精神を持つゾウが周囲の危機に手を差し伸べようとすることは自然界でも見られ、過去には溺れる子象を助けようと協力する母親とその仲間たちの姿が話題になっていた

画像は『FOX 13 Tampa Bay 2022年5月12日付「Watch: Man saves drowning antelope after elephant alerts zoo staff」(Video by Maria Diaz via Storyful)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE

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