警察官

「警察官」という自分の職業を忘れ、野獣のごとく豹変。性的暴行ほか44件もの罪を犯したとされるイギリスの警察官の男が、間もなく法廷で裁かれる予定だ。『The Sun』『The Guardian』などが報じ、注目を集めている。


■ロンドン警視庁の警察官

強姦、同意のない性暴行、監禁、不正侵入、暴行未遂ほか多数の罪で起訴されているのは、イギリスロンドン警視庁に勤務していたデヴィッド・キャリック被告(47)だ。

昨年10月、ハートフォードシャー州で女性に性的暴行を働き逮捕・起訴されたが、その捜査のなかで被害者が他にも多数いることが発覚した。


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■少なくとも被害者は12名

検事当局は、キャリック被告の余罪について詳しく捜査。そこで30代半ばだった2003年から被告が女性への性的暴行を繰り返し、少なくとも11人の被害者がいることを把握した。

さらに数日前には、ハートフォードシャー州の別の女性1人が「2008年から2009年にかけ被害にあった」と申し出て、追訴となった。

■裁判には世間も注目

被告は5月13日ロンドンのウェストミンスター治安判事裁判所に出廷する予定だが、現時点で被害者の数は12名、罪状は44件にも膨れ上がっている。

警察官が事件を起こした際、求刑の内容、判決、量刑などが身内びいきなものになる可能性があり、この連続性的暴行事件に対する世間の注目度は高い。


■懲戒免職は「判決後に検討」

すでにロンドン警視庁はキャリック被告を停職処分とし、ハートフォードシャー州警察に対する情報提供にも協力している。

だが、世間が求めている懲戒免職処分に関しては、「刑事裁判の結果を待たなければならない」と慎重な姿勢を見せているようだ。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

性的暴行ほか44件もの罪を犯した「野獣警察官」 裁判に注目集まる