悩む・うつ・頭痛・記憶喪失

頭が痛いのは、お酒を飲んだせい。そう考えていた男性が長引く体調不良に続き検査を受けたところ、思いもよらない診断を下された。ある夫婦の経験を、『The Daily Star』などイギリスのメディアが伝えている。


■とても元気だった中年男性

イギリスで暮らすマーク・ブランディッシュさん(52)は、とても活動的で元気な男性だった。50代に入っても体力は衰えず、それどころか20代の頃と変わらないほどエネルギッシュだったという。

しかし2021年春のこと、マークさんはいきなり体調を崩し「頭が痛い」と言い始めた。


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■長引く頭痛に続く変化

頭痛は何日も続いたが、マークさんは「二日酔いが長引いているに違いない」と考え、あまり気にすることもなかったという。週が明けてもなお頭痛は続いていたが、それでもマークさんは「時間がたてばきっと良くなる」と考え心配はしていなかった。

しかしある頃からマークさんの様子が明らかに変化したため、妻のフェリシティさんは重病を疑うように。

■脳にできていた悪性腫瘍

相変わらず頭痛に悩んでいたマークさんは、話の途中であってもいきなり黙り込むように。性格にも明らかな変化が現れたことから、フェリシティさんはマークさんを病院に連れて行き、検査を受けさせた。

その結果、マークさんの脳に膠芽腫(グリオブラストーマ)ができていることが判明。悪性の脳腫瘍で手術もできないと聞かされたフェリシティさんは、大変な衝撃を受けた。


■男性の今と家族の思い

マークさんは放射線療法を終え、現在は化学療法を受けているという。

懸命に支えるフェリシティさんは友人たちと話し合い、ハーフマラソンに参加することを決心。当日はマークさんを車椅子に乗せ一緒に完走を目指す予定で、それにより集まる寄付金を膠芽腫の研究費の一部に充ててもらいたいと考えているという。

マークさんが1日でも長く家族と充実した時間を過ごせるよう、多くの人が願っている。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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