「日本で5月一番暑いのはどこ?」
そう聞かれれば、多くの人は「沖縄」が浮かぶでしょう。平均的に考えると確かに間違いではありませんが、最高気温の極値はなんと「北海道」が1位、しかもTOP10を独占しています。


「平均」気温ではやはり沖縄

まずは5月の主要都市の平均最高気温から見ていきます。
大方の予想通り南のほうが暑いようですが、道東の釧路と沖縄とで15℃ほどの開きがあります。日本が南北に長い国だということが良く分かりますね。


最高気温の「極値」はなんと「北海道」

驚くべきことにこの表は北海道限定のランキングではなく、全国の地点を対象としています。
ご覧の通り、日本の5月の最高気温の極値はなんと北海道で、39.5℃という猛烈な暑さを記録し、5月の全国観測史上最高気温を北海道の地点でTOP10はおろかTOP15まで独占しています。
特筆すべきは、観測起日で全て2019年5月26日となっています。いったいこの日北海道で何があったのでしょうか?

2019年5月26日 北海道で何があったのか

2019年5月26日 北海道で何があったのか


2019年5月26日の北海道で何が

この日北海道では、上空1500m付近で22℃という、真夏でも年に数回程度の記録的な暖気が西から流れ込んでいました。最終的に39.5℃を記録した佐呂間では午前8時台ですでに35℃に達しており、それまでの日本の5月最高気温37.3℃(埼玉県秩父)や、佐呂間の5月下旬の平均最高気温が「18.9℃」であることを考えると、極めて異例の暑さであったことがわかります。

「暑い」ことは、「大雨」「台風」などの災害に比べて軽視されがちですが、この時期の、しかも北海道で39℃はもはや「災害」と言えます。その他の地域でも、ここまでの暑さになることは稀ですが、5月はまだ暑さに慣れていない時期でもあるため、早めの熱中症対策を心掛けましょう。

5月最も暑いのは?高温ランキングを独占する「北海道」の謎