海外の遊戯王(通称TCG)の禁止改定で、心変わりが17年ぶりに禁止カードから制限カードに変更され、使用できるようになった。

 この変更により2005年4月から使うことができなかった《心変わり》をデッキに1枚のみ入れることができる。

 《心変わり》のカードの効果は以下の通り。

 相手フィールド上に存在するモンスター1体を選択して発動する。このターンのエンドフェイズ時まで、選択したモンスターのコントロールを得る。

 このとおり、古い『遊戯王』カードによく見られた大味な効果となっている。相手のモンスターを奪い操作するという強力な効果をコストなしで発動することができ、しかもコントロールを得たモンスターにはなにも制約がかからないため、汎用性がかなり高く危険視されていたカードだ。

 この《心変わり》は1999年に登場したが、2000年4月に制限カードに、禁止カードのルールが導入された2004年3月に禁止カードとなった。

 復活の背景として、現代の『遊戯王』の環境では、先行でこのカードが初手に来ても使うことができずにそもそも腐らせてしまう可能性がある。また効果の耐性を持つモンスターが増えたほか、そもそもモンスターのコストが非常に軽いため、コントロールを奪われてもあまり痛手にならず、禁止緩和は妥当だと言う意見も多くみられた。

 なお注意したいのが日本の『遊戯王』においてはいまだに禁止カードであるという点。しかし環境の変化によって、今後《心変わり》がふたたび国内でも使える日が来るかもしれない。