フランクフルトドイツ代表GKケヴィン・トラップが、ヨーロッパリーグ(EL)を制覇した胸中を明かした。18日、クラブ公式サイトが伝えている。

 1979-80シーズン以来の決勝戦へ挑んだフランクフルトは18日、レンジャーズと対戦した。試合は57分に先制点を許したものの、69分にFWラファエルサントス・ボレが同点ゴール。1-1のまま90分では決着がつかずに延長戦へ突入すると、118分にこの日最大のピンチを迎えたが、GKケヴィン・トラップがチームを救った。さらに、PK戦でもレンジャーズ4人目のキックをトラップがスーパーセーブフランクフルトは5人全員が決めてPK戦を5-4で制し、42年ぶりにEL戴冠を成し遂げた。

 同試合のプレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝いたトラップ。チームを優勝に導いた守護神は「これを表現する言葉はない。アイントラハト(・フランクフルト)にとって42年ぶりの欧州トロフィーを手にしたんだ…。僕のキャリアの中で最高の瞬間」と万感。続けて「多くの人に誇りに思ってもらえた。チームが必要とするときに、僕はそこにいて手助けをすることができる」と自分の役割に言及している。

 2018-19シーズンのEL準決勝チェルシー戦でPK戦の末に、苦杯をなめたフランクフルト。3年の時を経て、EL制覇の宿願を果たしたトラップは「“自分たちが勝つんだ”という圧倒的な印象があった。3年前のチェルシー戦での劇的な敗戦、そして今シーズンのヨーロッパリーグでの活躍を経て、僕たちはこれを勝ち取ったんだ。チームはそれに値するものを手に入れた」と胸中を明かしている。

万感の思いを明かしたトラップ [写真]=Getty Images