マーキュリアインベストメントグループのグループ会社である、株式会社マーキュリアインベストメント(以下、「MIC」といいます。)は、i Smart Technologies 株式会社(以下、「i Smart社」といいます。)と、i Smart社の開発した製造業支援サービスを通じたCO2排出量削減を目的とした戦略提携を実施しましたのでお知らせ致します。
【提携の目的】
 MICの投資戦略の1つに、中堅・中小企業による事業承継を支援する承継投資があります。MICは、承継投資をメインの戦略としたバイアウトファンドの運営を通じて、高い技術やノウハウを持ちながらも承継問題に悩む企業等への投資を行ってきました。このバイアウトファンドでは、「シンクス」、「泉精器」、「水谷産業」、「東京電解」、「小島製作所」をはじめとした製造業への投資実績が多いことが特徴として挙げられます。

 i Smart社は、トヨタ自動車のTier1サプライヤーである旭鉄工株式会社(以下「旭鉄工」といいます。)を源流に持ち、IoTを製造現場の改善活動に応用する「iXacs」という、製造ラインのサイクルタイムや停止時間を正確に把握するサービスを通じた、全く新しい思想のカイゼン支援を提供している企業です。
 かねてより、MIC投資先の水谷産業や東京電解では、「iXacs」の導入により、生産性改善に取り組んでおりましたが、この度、カイゼン活動を通じたCO2削減効果の検証のため、より広い範囲の提携を実施することと致しました。


【日本が抱える製造現場の課題解決へ】
 一般に生産性が高いと言われていた日本の製造業ですが、これは現場従業員のすり合わせによるアナログなカイゼンに強みがあったためと考えられます。一方で、MIC及びi Smart社では、データの活用や自動化という観点では、まだまだ大きなカイゼン余地が残されていると考えております。実際に、トヨタ生産方式に則った改善活動を以前から行っていた旭鉄工でも、それまで年間31億円程度あった労務費をiXacs導入後、年間4億円程度削減する効果が出ています。
 他方で、2021年に日本政府が打ち出した「2030年までにCO2排出量46%減」という目標に対しては、製造業でもその対応に向けて試行錯誤が続けられています。MIC及びi Smart社では、CO2削減とカイゼン活動は本質的に相性が良く、「iXacs」等を活用したカイゼンの次世代化・DX化は、CO2削減においても、大きな効果を発揮するのではないかと考えております。即ち、製品製造にかかる所要時間が削減され、ライン停止等の不稼働時間が減少することは、そのために必要な電気やガスの使用量を抑えることに繋がり、結果的にCO2削減・カーボンニュートラル達成における大きな可能性を秘めています。
 事実、iXacsを導入した旭鉄工では、前述の4億円の改善効果の副次効果として、使用電力からのCO2排出量換算で9%もの削減効果がありました。現在も、更なる削減効果の上乗せのためのノウハウ蓄積を行っているところです。

 この度の提携を通じ、MICの現在及び将来の投資先企業へのiXacsの更なる導入とカイゼン活動の推進を強化することで、企業価値の向上とCO2削減を同時に達成することで、我が国の産業競争力強化に貢献して参りたいと考えております。

以上


【株式会社i Smart Technologiesの概要】
i Smart Technologies 株式会社
愛知県碧南市中山町7丁目26番地
IT、IoTサービス、コンサルティングサービス
代表取締役 木村 哲也
https://www.istc.co.jp/
https://www.istc.co.jp/service

【株式会社マーキュリアインベストメントの概要】
株式会社マーキュリアインベストメント
東京都千代田区内幸町一丁目3番3号
代表取締役 豊島 俊弘
投資助言業、投資運用業、第二種金融商品取引業
https://mercuria.jp/

私たちは「ファンドの力で、日本の今を変える」をミッションとし、事業を行っています。

※本リリースに関するお問い合わせ先
株式会社マーキュリアホールディングス
事業企画部
03-3500-9870
info@mercuria-hd.jp
https://mercuria-hd.jp/

配信元企業:株式会社マーキュリアホールディングス

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