7人組ボーイズグループBE:FIRSTが、5月18日に2nd Single「Bye-Good-Bye」をリリースする。収録曲はひと足先に配信されており、すでに各種音楽チャートで1位を獲得。そこで、楽曲についてや4月からスタートした冠番組「BE:FIRST TV」(日本テレビ系)について、本人たちに語ってもらった。

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――表題曲「Bye-Good-Bye」は、いろんな受け取り方ができそうな楽曲ですね。

SHUNTO:僕はこの春高校を卒業したので、歌詞にすごく共感しました。特に「さよならはスタートライン」という部分。地元の友だちとのお別れはあったけど、上京したことが新しいスタートラインになったと思います。

RYUHEI:僕も中学を卒業したので、似たような気持ちになっています。「夢を超えて会おうよ」がすごくいいですよね。数年後、成人式でまた地元の友達に会った時にどれだけの夢を叶えて会えるのかって考えるとすごくエモいです(笑)。

JUNON:この曲は“前向きなさよならソング”。始まりから希望に満ち溢れている歌詞になっていて、わかりやすいと思います。「ほんのちょっと この手伸ばせば」は、希望が感じられて共感できます。

SOTA:僕はラップの部分が好きです。テンポも倍になっていて勢いがあるし、歌詞の内容もワンコーラス目から成長した感じが出ているので。「進む先がもし曲がり角」の部分は誰かに作られた曲がり角で止められても、それを飛び越えて明日を掴んで…(歌詞を読み上げ続ける)。

LEO:歌詞を解説してると見せかけて、音読してるだけじゃん!

SOTA:(笑)。でもほんとにラップ部分の歌詞がいいんですよ。「夢が照らし煌めかせる涙と 胸の軋む痛みすらありがとう」ってめちゃくちゃ強くない? 勇気をもらえると思う。サビが終わった時は、もう人が変わってると思います。いい歌詞だなぁ(しみじみ)。

RYOKI:歌詞全体を見ると、一人称視点ではすごく自信があるようにみえる。そして相手を送り出してあげる優しさが付け加えられていますよね。後半に出てくる「君は止まんない」っていうフレーズなんかも、“自分は自信があるから大丈夫。君も大丈夫だから一緒に頑張っていこう”っていう強さと優しさが垣間見えると思います。

MANATO:僕のパートはタイトなラップのすぐ後です。トラックの音数が少ないっていうのもあるんですけど、「一番の注意ポイント」や特徴的なフレーズが使われていて耳に残りやすいと思いますし、自分もやりがちな内容になっていてお気に入りです(笑)。

LEO:僕はRYUHEIも言っていた「夢を超えて会おうよ」っていうフレーズが好きです。さよならって毎日あるじゃないですか。例えば、この取材が終わったらメンバーともバイバイって言って別れるわけで。小さなさよならを繰り返しているって思うと、過去のさよならも、今のさよならも、すべてのさよならに寄り添える曲になっているんじゃないかなって思います。

RYOKI・JUNON:語り方が、SKI-HIさんみたいになってる(笑)。

――打って変わって「Betrayal Game」は大人っぽい雰囲気のダンスナンバーです。

MANATO:大人っぽさを意識した振り付けもあって、今まで見せられなかった一面を見せられているんじゃないでしょうか。

LEO:イントロの最初にベースが入っているんですが、今までにはないテイストの楽曲でBE:FIRSTの音楽の多様性が感じ取れると思います。

SOTA:“大人な雰囲気”というのはもちろんなんですが、二面性が出てる曲とも言えます。MVでも真っ白な部屋と黒い街が出てきていますし、視覚、聴覚、メッセージ性、ファッション、様々なところで誰もが持つ裏と表を感じられるところが魅力です。

RYOKI:たしかに歌い方やアプローチ方法、担当しているパートなどでもメンバーの多面性が出ている楽曲です。聴いてくださったみなさんは「今、誰が歌ってたんだろう」って思うはず。「どんな予想をしてくれるんだろう」とちょっと楽しみです。

JUNON:多面性と言えば、僕はこの曲で初めてラップに挑戦したんですが、歌と比べて発声も息の使い方も全然違いました。短いフレーズでも歌よりも吐く息の量が多かったりするんですよ。でも、これからも積極的にラップをやりたいって思えました。

RYUHEI:僕は、出したことがないような声を使っています。2番のBメロ「もし君の視線が」の部分は高音で歌っていて、サビは大人っぽい深みのある声を出しているので、そういった意味でも二面性が出ているかもしれません。

MANATO:「Bye-Good-Bye」以降、僕は高音のパートが多いんですが「Betrayal Game」ではファルセット多用しました。今までファルセットを使った曲がなかったので、初めて聴いたら驚いてもらえると思います。

SHUNTO:僕は後半にかなりエッジの聴いた声を出しているので、楽しんでもらいたいです。個人的には、そこが一番の注目ポイントです!

――もう1曲の「Brave Generation」もロック調で新しい雰囲気ですよね。

RYOKI:エレキギターの音がベースに入っていて、真っ直ぐな楽曲。気持ちを前向きにしてくれるような、爽快感があると思います。「勇敢な世代」という意味のタイトルには、“僕たちが日本の音楽界に新しい風を巻き起こして、自分たちのヒストリーを残していけるように立ち上がる”という意味もあるのかなと思っています。

LEO:この曲は歌詞のメッセージ性が強いですよね。コロナ禍で思い通りにいかないことやできないことがたくさんありましたが、「過去があるから今がある」という言葉があるように悪いことばかりじゃないよね、と作詞作曲をしてくれているNovel Coreくんとも話をしました。

MANATO:こういう時代でも等身大のまま挑戦し続ける僕たちが歌うからこそ届くものも大きくなっているはず。いわゆるファイトソングなので、聴いてくれた方が「私たちも挑戦してみよう」と思ってもらえたらいいですよね。

SHUNTO:僕たちでは想像できないほど大変な思いをしてきた方もいらっしゃると思いますが、少しでも応援できたら嬉しいです。

JUNON:パフォーマンス面で言えばこういったタイプの楽曲は初めてなので、この曲をやること自体に注目してほしいです。歌い方も力強く前向きな歌詞に合わせて、それぞれが工夫して変えています。

RYUHEI:僕がこだわったのは、「掲げて」というフレーズの歌い方。短いですがサビに繋がる部分ですし、みんなが持ってきてくれたエネルギーをサビに受け渡さないといけない大切なパートです。毎回しっかり意味を込めて歌っています。

SOTA:ダンスは最初踊らない予定だったんですよ。でも、どうしても踊ってほしい部分があって僕が振り付けました。とても魅力的なサビの曲なのであえて振りを付けずに個性で踊るのはすごくいいなと思ったのでそこは残しつつ、ストレートに伝わりづらい歌詞の部分は振り付けで補ったりもしています。視覚と聴覚を併せて、この曲の良さやメッセージが伝わっていれば嬉しいです。

――アーティストとしてのご活躍はもちろん、4月からは冠バラエティ番組「BE:FIRST TV」もスタートしました。初のバラエティ番組はいかがですか?

LEO:音楽では見せられない、BE:FIRSTの和気あいあいとした空気感が出てるのかなって思います。

RYUHEI:友だちも見てくれていて、「テレビに出るなんてすごいね」とか「冠番組持てるってすごい」と言ってくれる人もいました。

SOTA:僕は音楽をやる以上に頭をフル回転させて取り組んでいます。

JUNON:わかる。ロケはまだまだ手探りです。

MANATO:ロケだけじゃなくて、番組の最後にパフォーマンスもしているからバランスはすごく良いと思います。

SHUNTO:いろんな業界のNo.1と言われる方々のお話はすごくためになります。僕たちの仕事にも生かせることがたくさんありますし。あと、いろいろな料理を食べられて美味しかったです(笑)。

RYOKI:SHUNTOが言ってくれたように、この番組を通していろんな業界で頑張ってきた方々の経験を学んで、僕らなりに噛み砕いて発信できればいいよねという話を番組が始まる前にみんなでしていて。実際にこれまでのVTRを見て、理想と近い形になっているんじゃないかと思います。アーティストである僕たちらしい番組を作っていきたいです。

取材・文=高橋梓

BE:FIRSTにインタビュー!/ 撮影=booro