エスパニョールのスペイン人MFセルジ・ダルデルが、同国代表への思いを明かした。18日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 現在28歳のダルデルは2007年にエスパニョールの下部組織へ入団したものの、トップチームでの出場機会を得られずに、2012年夏にマラガへ移籍。マラガでラ・リーガデビューを飾ったダルデルは2015年夏にリヨンへ活躍の場を移した。在籍2シーズンでリーグ・アン通算49試合に出場すると、2017年夏に期限付き移籍でエスパニョールへ復帰。2018シーズンから完全移籍に切り替わったダルデルは、今シーズンのラ・リーガ35試合に出場し、キャリアハイとなる9アシストを記録している。

 エスパニョールのトップチームでプレーする夢を叶えるため、回り道のキャリアを歩んだダルデル。2017年に念願のトップチームデビューを果たして以降、チームの攻撃を牽引する同選手はエスパニョールとの現行契約満了まで1年に迫っていることについて「経済的な部分でもスポーツ的な部分でも問題はないだろう。こういうのはどうなっているのか、興味がないんだ」と告白。続けて「僕はここにいる。どこにも行かないよ。あと1年契約を残しているのだから、苦しむ必要はない。まだまだ先は長いし、ここを去る理由もない」とエスパニョール残留の意志を示した。

 今シーズンはキャリアハイのパフォーマンスを見せているダルデル。スペイン代表を率いるルイス・エンリケ監督も同選手を注視している中で、“ラ・ロハ”への思いについてダルデルは「新しいチャレンジを自分に課し、その次がスペイン代表。自分のクラブでうまくやれば、行くチャンスはある」とスペイン代表入りに向けて意気込みを口にしている。

 技巧的なプレーで攻撃を牽引し、“ペリコ(エスパニョールのファンの愛称)”を魅了する背番号「10」。FIFAワールドカップカタール2022まで半年を切ったが、ダルデルの“ラ・ロハ”入りは実現するのだろうか。

スペイン代表への思いを明かしたダルデル [写真]=Getty Images