チャンピオンシップ(イングランド2部)の昇格プレーオフで起こった暴動で、ファンの1人が刑務所行きとなったようだ。イギリスBBC』が報じた。

事件が起きたのは、4位ノッティンガム・フォレストvs5位シェフィールド・ユナイテッドの一戦だった。

ホーム&アウェイ方式で行われる中、2戦合計スコアは3-3。PK戦にもつれ込む熱戦となり、ノッティンガム・フォレストが勝利していた。

しかし、この試合後にノッティンガム・フォレストのファンがピッチに乱入。その際、シェフィールド・ユナイテッドのキャプテンであるビリーシャープがファンによる暴行を受けて、ピッチ上で倒れ込む事態に。唇を4針縫うケガを負っていた。

そんな中、シャープにケガを負わせた犯人が特定。ノッティンガム・フォレストのシーズンチケットホルダーである30歳の男性。自身の暴行を認め、24週間の禁錮刑がが決定した。

19日、ノッティンガムの行政裁判所で、犯人のファンはケガを負わせたシャープに対し500ポンド(約8万円)の補償金と、85ポンド(約1万3500円気に)の裁判費用、さらに128ポンド(約2万円)の被害者サーチャージを支払うこととなった。

さらに、10年間にわたるサッカーとの関わりが禁じられることに。すべの犯行が試合中継のカメラに収められており、逮捕に繋がったという。

担当検事はこの件について説明した。

シャープは直接試合には参加していなかった。彼はポケットに手を入れて立っていた」

「犯人は、ピッチを走っているのが見てとれた。そして、シャープに対して頭突きをした」

「これは意図的であり、無意味な暴力行為であり、事実上仕事場でのことで従業員への暴行にあたる」

また、犯人に対しても証拠の映像があることを説明。卑劣な暴行であったことを伝えた。

「このビデオ映像は、あなたがビリーシャープに向かって走り、他の観客を全てかわして彼に向かっていったことを証明している」

「計画的でなくとも、標的を定めた攻撃であったという見解だ」

「あなたは倒れるのを見たはずだが、彼が無事かどうか、あるいは重傷を負っているかどうかを確認するために立ち止まることはなかった」

一方で、ファンの弁護士は反論。狙っていたわけではないと主張していた。

「彼は事実上、その場の雰囲気に流されたと言っている。多くの人がそうだったようにだ」

「彼の唯一の目的はトンネルに向かうこと。選手の方に走っていったが、ビリーシャープの左側を観客を見ながら走り、誰かにぶつかったことは覚えていたという」

「彼は選手の右頬にぶつかったことを認めた。ただ、選手に狙いを定めているわけではない」

今回の件で、ピッチに侵入したという容疑は取り下げられたとのこと。ただ、しっかりと映像に残っており、数千人の目に触れた行為であることから、抑止力の要素が必要とのことで、今回の判決に至ったようだ。




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