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 同じ会社で何年も働き続けるには、仕事内容はもちろんのこと、社内の人間関係や勤務環境など、様々な条件にどこまで自分が満足できるか、もしくは耐えられるかがカギとなることだろう。

 ブラジルで、100歳を迎えた男性が同じ会社で84年間勤め続けてきたことで、今回ギネス世界記録を樹立した。

 この男性は、2019年にも勤続81年でギネス世界記録を樹立しており、自らの記録を更新した形となった。

【画像】 15歳から同じ会社で働き続けた100歳の男性

 ウォルター・オースマンさん(100歳)は、ドイツ人が多く住むブラジルのサンタカリーナにある小さな町ブルスケで生まれた。

 小さな頃から勉強熱心で優秀な生徒だったウォルターさんだが、一家が経済的に困窮していた状態で、働くことを余儀なくされた。

 1938年当時は、ブラジルでは家族を支えるために子供たちが働くことが期待されていたのだ。

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 ドイツ語が堪能だったウォルターさんは、5人きょうだいの長男として母が探して来た繊維会社『Reneaux View』の海運助手として働き始めた。

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 その後、卓越したスキルで営業部に昇進したウォルターさんは、50年代になると国中を旅し、様々な場所や文化に触れる機会を得たと同時に、クライアントとの良好な関係を確立した。

 営業担当者としてウォルターさんはサンパウロに出張し、わずか1週間足らずで3か月分の仕事に相当する注文を取り付けるなどして献身的に仕事に励み、その敏腕ぶりを発揮した。

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勤続84年でギネス世界記録を更新

 ウォルターさんは、何か新しいことを学ぶことに関して常に非常に熱心で、84年間の仕事を通して、会社や国、世界の様々な変化を経験した。

 今年4月19日に100歳を迎え、家族や友人、同僚らに祝福されたウォルターさんは、今年1月に勤続84年でギネス世界記録を更新した。

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 ウォルターさんは、インタビューでこのように語っている。

私からの最高のキャリアアドバイスは、良い雇用主を見つけて自分の情熱に従うことです。

好きなことをしている時は、時間が経つのを忘れてしまいますからね。
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私は、あまり計画を立てないんです。明日のこともあまり気にしません。私が気にするのは、明日という日は、目覚めて、起きて、運動して、仕事に行くいつもの日になるということだけ。過去や未来ではなく、今を忙しく生きなくちゃ。今が大切なんですよ。だから、仕事に行きましょう!

 ウォルターさんは、2019年にも勤続81年でギネス世界記録を樹立している。今回は、自身の記録を打ち破った形となった。

 それについては、「記録を破ることは考えていませんでしたが、同じ会社で最長勤務というタイトル保持者に認定されたことは名誉であり、誇りに思います」と喜びを露わにした。

written by Scarlet / edited by parumo

追記:(2022/05/20)本文を一部訂正して再送します。

 
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勤続84年、100歳の男性がギネス世界記録