妊婦・妊娠・出産

赤ちゃんが生まれかけていると自覚していた母親が立ち上がった瞬間、まさかの事態に…。大変な経験をした母子について、『The Sun』など海外のメディアが伝えている。


■病院に向かった妊婦

5月6日のこと、ブラジルで暮らす女性が産気づき、慌てて病院に行った。痛みがきつかったため「助けてほしい」と懇願したが、すぐに分娩室に入ることは許されず、約40分間も待たされた。

しばらくするとようやく看護師が歩み寄り、「分娩室に行きましょう」と女性に声をかけたとのこと。しかし赤ちゃんの頭が出そうになっていることに気づいていた女性は、自力で歩くことに強い不安を感じた。


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■「歩け」の指示に従うことに

「赤ちゃんが生まれそうな状態なんです」「歩くなんて無理です」と女性は看護師に伝えたが、自力で歩いて移動するよう指示された。

仕方なく従うことを決め必死に立ち上がったものの、その直後に赤ちゃんの体がするりと出て床に落下。頭から落ちて大きな傷を負った赤ちゃんは、そのまま別の病院に搬送された。

■頭を11針も縫うはめに…

すぐに大きな病院に搬送された赤ちゃんは、頭を11針も縫う手術を受け入院することに。命に別状はなく、状態が安定したことから11日には退院を許可された。

この件についてメディアの取材に応じた女性は「娘のことに集中しています」「今はお世話に励み冷静であるよう努めています」と話している。しかし病院の対応については「怠慢だと思う」と述べ、悔しさをにじませた。


■ついに調査がスタート

このショッキングな出来事について当局も調査を進めているというが、現時点では病院側の見解に関する報道はない。「赤ちゃんが生まれそう」と自覚し病院に行っても、「まだまだ生まれませんよ」と言われて待機を指示されるケースは日本でも珍しくはない。

明らかに赤ちゃんが生まれかけている場合、「頭の一部が出ているようです」と具体的に伝えて理解を求める必要があるだろう。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

妊婦の股から落下した赤ちゃんが頭を11針縫う事態に 看護師に「歩け」と指示され…