育児

現在、社会的な問題となっている男性の育休取得率の低さ。厚生労働省の調査によると2020年(令和2年)度の育児休業取得率は、女性の81.6%に対して、男性は12.7%と低い水準となっている。そんな中ツイッター上では、育休を取得しようとした男性の話が話題になっている。

【話題のツイート】育休を取得しようとする男性が…


■2週間の育休申請をすると

「息子が生まれる時、夫が育休を2週間取りたいと伝えたら上司から別室に呼び出された。当時転職したばかりで入社から1年1ヶ月で育休を取ることになる。恐る恐る会議室に入ると眉間に皺を寄せた上司が待っていてひと言『そんなに少なくていいの?たかが2週間の育休で君は何をするつもりなの?』(原文ママ)」と、当時のエピソードをツイートしたのは、ツイッターユーザーのかなかさん。

その後夫婦で話し合った結果、当初の予定通り2週間の育休を取得。すると、その上司は、かなかさんの夫の業務に関するメールのccに自分を入れるよう指示し、夫の仕事をいつでも引き継げるように準備したのだ。それだけでなく、予定日の10日前に妻の陣痛が来たと連絡すると、「これ以後、仕事の携帯の電源を落としてください。グッドラック」と返信があり、上司が全業務を引き継いだそうだ。


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■上司の対応に絶賛の声

かなかさんの投稿に対して、ネット上では「これは素晴らしい話。こうありたい」「こんな凄い上司がいる部下は幸せだろう」「なかなか出来ないことだなぁ」「もう、ただただすごいとしか…」など、上司の対応を絶賛する声が続出。

他には、「これが当たり前になると良いな。 制度だけじゃなく考え方も含めて」「当たり前のルールになると良いですね。どんな業績よりも素晴らしいと思います」といったように社会の変化を望む人も多く見られた。

■当時の状況を聞いてみると

今回の投稿は、わずか数日で29万件を超えるいいねを獲得。当時の状況を聞いてみると、「男性の育休が取りにくいことや、育休を取ることで苦い顔をされるという話は知人友人からたくさん聞いていましたので、本当にありがたい話だなと思いました」と感謝の気持ちを述べるかなかさん。

その上司は育休取得だけでなく、普段から家庭を優先できる職場環境を作ろうとする人だったそう。


■育休を取得して良かったこと

取材の最後、かなかさんに夫が育休を取得して良かったと思うことを聞いてみると、「家事は全部やってくれていたので、私は授乳する以外はずっと寝てられました。当時はコロナ前だったので現在とは状況が違うかもしれませんが、夫が家にいてくれて、子供と2人きりではないという…それだけで本当にホッとしました。私は妻として夫が育休を取ってくれて良かったと思っています」と話してくれた。

昨年6月に「育児・介護休業法」が改正されたことで、今後当たり前のように育休を取得できる社会になってほしいところだ。

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(取材・文/Sirabee 編集部・小野田裕太

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