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南アフリカ北部ハウテン州の動物保護区で怒りに満ちた鳥たちが1匹のヘビを取り囲み、執拗に攻撃する様子が捉えられた。鳥の群れと毒ヘビとの戦い、果たして軍配はどちらに上がったのか。『Latest Sightings』が伝えた。

環境コンサルタントキースレインさん(Keith Raine、37)と妻トレイシーさん(Tracey)はある週末、ハウテン州プレトリア北に位置する動物保護区「ディノケン・ゲーム・リザーブ(Dinokeng Game Reserve)」をドライブ中、興味深い光景に出くわしてカメラを回した。

動画は2種類の鳥たちが、若い毒ヘビ「ブームスラングboomslang)」を取り囲んで攻撃する様子を捉えたもので、鳥は茶系の「ヤモンヤブチメドリ(Arrow-marked Babbler)」のグループと、ムクドリの一種で光沢のある青色をした「アカガタマキ(別名ケープムクドリ、glossy starling)」1羽だった。

動画では、ヤモンヤブチメドリよりも一回り体が大きなアカガタマキが、全長1メートルを超えると思われるヘビの頭を何度も狙って飛び回る。ヘビは頭を上げて反撃しようとするものの、ヤモンヤブチメドリに後方から頭や尻尾を突かれており、時間とともに動きが鈍くなっていく。その様子はまるで弱っていくヘビを鳥がチームを組んでいじめているようでもあり、最後はヘビが草むらに潜む姿が映し出されて終わっている。

襲われたブームスラングはナミヘビ科に属する樹上性の毒ヘビで、小型の爬虫類や小さな鳥などを食べる。性格は大人しいというが、キースさんは「草むらに逃げ込んだヘビのそばを車で通り過ぎると、両目を失っているのが分かったんだ。あの状態だと今後に希望は持てないね」と述べており、ヘビは大敗を喫したようだ。

なおこの動画には「鳥のチームワークがすごい。こんな動画を見るのは初めてだ」「ヘビが急激に力を失っていくのがよくわかる。これは長くはもたないね」「きっとヘビが鳥の卵を奪ったのでは? 鳥たちの怒りを感じるよ」「生まれたばかりのヒナに手をだしたのかもね。ヘビは嫌いだけど、これは可哀そうだ」「まるでハイエナのような鳥たちだ」「ヘビの目を狙っているのだろうね。すごい」「7年前、マンゴーの木の上のカラスの巣を壊し、翌日戻ったらカラスに襲われた。同じようなことが起きたのだろう」といったコメントがあがった。

ちなみにザンビア共和国では昨年8月、子ゾウのすぐそばまで迫ったワニ(クロコダイル)を母ゾウが襲う様子が捉えられた。メスのゾウは以前、自分の子供か群れがワニに突然襲われていたという。

画像は『Latest Sightings 2022年5月17日公開 YouTube「ANGRY BIRDS GANG UP & ATTACK SNAKE」』のサムネイル、『Latest Sightings 2022年5月17日付「Angry Birds Gang Up and Attack Snake」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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