迷子の子犬を保護したタイの警察が、飼い主を探すためにマグショット風の子犬の写真を撮影してSNSに投稿した。名前や罪状まで記載したボードを作る徹底ぶりで、そのユーモアのおかげで投稿は瞬く間に拡散され翌日には飼い主が見つかりスピード解決したという。『Mothership.SG』などが伝えている。

タイの首都バンコク中央部ルンピニーにて今月16日午後7時半、「子犬が1匹だけで道路にいる」という通報が同地域のルンピニー警察に届いた。マンション近くの道路にいたゴールデンレトリバーの子犬は、駆けつけた警察官により保護された。どこか近くの家から逃げ出してしまったのだろうと考えた警察官は、子犬を抱えて近隣住民に飼い主を知っている人がいないか尋ねて回ったという。しかし誰一人として知っている人はおらず、ひとまず警察署に子犬を連れて帰ることにした。

その後、同警察は子犬の飼い主を探すため、子犬の写真を撮影してSNSに投稿することを決めた。その際にただ子犬の写真を撮るだけでは面白くないと思った警察官らは、逮捕後に犯人の写真を撮影するマグショットのようにする計画を立てたのだ。

警察官らの工夫の末に撮影された子犬のマグショット風写真では、身長を示すボーダー状の背景の前に置かれたイスに小さな子犬が眠そうな顔でちょこんと座っている。さらに子犬の上に掲げられたボードには子犬が見つかった日付と住所、そして「名前:ゴールデンレトリバー」「罪状:迷子」とユーモアセンスたっぷりに子犬の情報が記載されていた。まるで逮捕されてしまったかのような写真だが子犬は警察署で手厚いもてなしを受けており、たくさんのドッグフードを食べ、毛布に包まれてぐっすりと眠っている写真も公開されている。

そして同警察がFacebookにマグショット風写真付きで投稿すると、可愛い子犬の姿はたちまちネット上で大きな話題を呼んだ。警察官の工夫のおかげで子犬の迷子情報が広く拡散され飼い主が見つかり、翌日に同警察署で子犬は無事に飼い主と再会できたそうだ。

なお今回は意図的に撮った写真だが、過去には交通違反通知の中にあったオービスの証拠写真に愛犬が写り込み、まるで犬が運転しているようなユニークな姿が話題を集めていた

画像は『Mothership.SG 2022年5月17日付「Golden retriever pup in Bangkok gets mugshot taken at police station, ‘charged’ for getting lost」』『สถานีตำรวจนครบาลลุมพินี 2022年5月17日付Facebook「วันนี้ (16 พ.ค.2565) เวลาประมาณ 19.30 น.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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