乳製品の製造、宅配を手掛ける江西陽光乳業(001318/深セン)が5月20日深セン証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格は9.46元に対し、初値は19.98%高い11.35元だった。取引開始後さらに上昇し、上場初日は値幅制限いっぱいとなる同43.97%高の13.62元で取引を終えた。
 
 同社は2008年設立の民営企業。乳製品、乳飲料の研究開発、生産、販売を主業務としている。特に低温乳製品、低温乳飲料が主力製品で、コールドチェーン販売ネットワークを通じて製品を早朝または夕方に消費者の家に配送する。「陽光」、「天天陽光」の2大ブランドを持ち、江西省を中心に湖南省、安徽省などの近隣省で消費者から広く認知されている。
  
 2021年12月期の売上高は6億3061万元(前期比19.99%増)、純利益は1億3570万元(同29.32%増)。22年1〜3月期の業績予測は、売上高が約1億2000万〜1億4000万元(前年同期比5〜10%増)、純利益が約2700万〜3000万元(同7〜13%増)。
 
 新規上場に伴い調達予定の6億79万元(約115億円)は、約47%の2億8290万元を江西省にある拠点の乳製品生産拡大・検査研究開発改善プロジェクトに、約24%の1億4260万元を安徽省にある拠点の乳製品第2期建設プロジェクトに、約29%の1億7528万元を販売チャネル建設およびブランド推進プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF

【深センIPO】乳製品製造・宅配の江西陽光乳業、初値は公開価格を19.98%上回る