親にとって、わが子は大切な存在だろう。海外では自分の子どものために、手を汚すのも辞さない親がいるようだ。

 アメリカ・フロリダ州の学校に通う男子生徒を、ベルトで殴りつけてケガをさせた疑いで、警察が女を逮捕したと海外ニュースサイト『nbc miami』『International Business Times』などが、5月9日までに報じた。

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 報道によると5月5日午前ごろ、同州の私立学校に通う13歳の男子生徒(被害生徒A)は、同級生の少年(年齢不明、加害生徒B)から、太めの体系を嘲笑されるなど、いじめを受けたという。AはBに抵抗したため、2人はちょっとした小競り合いになったと伝えられている。

 学校側がどこまで事態を把握していたのかは不明だが、加害生徒Bの母親の33歳女に連絡を入れたとみられる。女は午後、同校を訪れた。女が学校から呼び出しを受けたのかは報じられていない。

 女は食堂にいた被害生徒Aを見つけると「私の息子をたたかないで」と叫びながら、持っていたベルトで殴りつけたという。暴行後、女は逃走。暴行を受けたAは母親に報告し、Aの母親(年齢非公表、以下、被害生徒の母親C)が警察に通報したそうだ。駆け付けた警察は、食堂の監視カメラを公開して、女の情報提供を呼び掛けたという。

 なお暴行を受けたAはくちびるが切れるなどのケガをし、病院に行ったと伝えられている。

 事件発生から2日後、女は自ら警察に出頭。警察は児童虐待、授業妨害などの容疑で女を逮捕した。女の認否は伝えられていない。

 被害生徒の母親Cによると、女とCは知り合いだそうだ。Cは「体型をからかわれて、いじめられていたのは私の息子。息子はその母親にもいじめられた。学校側に説明を求めたい」などと各社の取材に対し話しているという。なお学校側は、取材に対しノーコメントの方針だという。

 このニュースが世界に広がるとネット上では「中学生を殴るなよ。大人げない」「子どもの争いに本気介入。今の時代、鉄拳制裁はないわ」「子どもからすると、女は頼もしい母さん」「母親の姿を見て子は育つ。Bは母親似」「血は争えない」「子どもは平気でウソをつく。本当はAが加害者の可能性も。一方に肩入れすべきではない」「学校側がいじめ問題に真剣に取り組まないのは、どこの国も同じ」といった声が上がった。

 加害生徒の母親も、わが子を守るための行動だったのかもしれないが、相手はあくまでも未成年だ。そんな相手に手を上げるなど、許されるものではないだろう。

記事内の引用について
Woman Seen on Video Beating Kid With Belt at Florida City School Arrested(nbc miami)
より
https://www.nbcmiami.com/news/local/woman-seen-on-video-beating-kid-with-belt-arrested-florida-city-police/2755087/
Woman Enters School, Beats 13-Year-Old With A Belt Over Altercation With Her Son(International Business Times)より
https://www.ibtimes.com/woman-enters-school-beats-13-year-old-belt-over-altercation-her-son-3499295

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