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キャリコネニュース読者から、信じられない妙な慣習がある会社で働いていたという経験談が寄せられた。東京都の30代男性(企画・マーケティング・経営・管理職/年収650万円)は、「極端な長時間労働やひどい低賃金というわけでもなく、一応有給なども取れましたが、明文化されていないおかしなルールがたくさんあった」と綴る。その中でも一番恐ろしかったのが

有給休暇を取得している人に電話する際、『お休み中にすみません』と言ってはいけない」

という謎のルールだった。(文:林加奈)

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「あなたは先輩が休んで旅行を楽しんでいるのが悔しくないの!?」

男性は「社会人の常識としてむしろ休みを取ってる人には極力電話などせず、どうしてもその人しかわからないことがあれば『お休み中すみません』と断って電話なりチャットなりするのが普通だと思っていたのですが、当然のごとくこれをしていると怒られたのです」と、思わず耳を疑いたくなるようなエピソードを語っている。

「新卒から勤務している女性上司が『何をそんなに下手に出てるの?有給を使うなんて厚かましいことをしている人に気を使ったら、休めるのが当たり前だと思われるじゃない!』と。一瞬唖然としたのですが、どうやらその会社ではわりと常識のようで、みんな遠慮なく、休み中の人にバンバン電話を掛けるんです」

さらに驚いたことに、同じチームの先輩が新婚旅行でハワイに行っている時も上司やチームのメンバーがちょっとした用事で1日に何回もその人に電話をかけていたという。さすがに目に余るため男性は「新婚旅行中ですよ?時差もありますし、まずはわからないことは自分たちで調べて、どうしてもわからないときだけ電話するようにした方が……」と真っ当な苦言を呈した。すると

「『あなたは先輩が休んで旅行を楽しんでいるのが悔しくないの!?私は悔しくてたまらない!!』と目くじらを立てているんですよ。で、他のメンバーもそれに同調するように『そうだそうだ!』といった感じ。率直に言って私は全く悔しくないですし、ずいぶんと心の狭い人たちだなぁと呆れてしまいました」

さらに、「有給をとった翌日は定時より1時間以上前に出勤するという明文化されていないルール」もあったため、男性は「ずいぶん面倒くさいなぁと思ったものです」と感想を綴っている。

面接ではホワイト企業風で…「まぁ、嘘じゃないけど限りなく嘘に近いじゃん」

男性は転職でこの会社に入社しているが、面接のときは「ウチは割と自由に有給もとれますよ」と、ホワイト企業風に話していたのが「まぁ、嘘じゃないけど限りなく嘘に近いじゃん、と思ってしまった一件でした」と語っている。

また、明文化されてないルールを男性は「地雷」にたとえ、「どこに地雷が埋まっているかわからない恐怖がありました。地雷を踏まないように、踏まないようにという本来の仕事とは無関係なことばかりに気を遣うのがばかばかしくなり、疲れて1年半で退職しました」と振り返る。

「やっぱりどう考えてもあの会社の人たちの感覚はズレているし、新卒からあそこにいる人があそこから転職したらパワハラ発言やらかして大変だろうなぁと思った次第です」

と呆れつつ、会社の人が転職したときの心配までしていた。

「有給を使うなんて厚かましい!」新婚旅行でハワイにいる社員にも電話する会社