もはやシガライター自体は消滅! それでもUSB全盛時代なのに「謎の給電規格」アクセサリーソケットが残るワケ

この記事をまとめると

シガーライターとは、電熱式のタバコ着火装置

■標準装備しているクルマは激減している

■しかし多くのクルマがソケットだけを残している

アクセサリーソケットが廃止されることはないだろう

 シガーライターとは、文字通りシガー(葉巻=タバコ)に着火するためのライターで、カー用品では「電熱式のタバコ着火装置」のことを指す。

 かつてはどのクルマにも標準装備で、タバコマークのついたシガーライターをポチッと押し込むと、数秒後に押し込まれたライターが元に戻り、それを抜き取ると先端が真っ赤に熱を帯びていて、その熱でタバコに火をつけるというシロモノ。

クルマのシガライターの歴史

 その歴史はかなり古く、アメリカでは1950年代から普及し、1960年には米国技術者協会=SAE(ソサエティ・オブ・オートモーティブ・エンジニアズ・インク)が、自動車用シガライターソケットの標準規格「SAE J563」を制定している。

 マッチやガスなどの可燃物を使わずに、コイル状に巻かれた電熱線に通電し赤熱、着火させるツールとして長年重宝されてきたが、喫煙者人口の激減とともに姿を消し、今やシガーライターの標準装備しているクルマは激減している(トヨタでは、乗用車で標準装備にしているクルマはない!)。

 しかし、着火装置としては装備品リストからフェードアウトしても、給電のためにソケットだけを残しているクルマは珍しくない。

クルマのシガライターの歴史

 これらはシガライターソケットの代わりにアクセサリーソケットと呼ばれているが、ソケットに差し込むライターがあるなしの違いで、構造自体はほとんど変わっていない(シガライターソケットは、ライターのために耐熱性が考えられている)。

 シガライターソケット・アクセサリーソケットともに、12V・10Aぐらいの給電容量があるので、スマホタブレットの充電をはじめ、ドライブレコーダーレーダー探知機、電動タイヤエアコンレッサーハンディクリーナー(掃除機)、扇風機、車載用冷蔵庫、電気ポット、LEDランタンなど、幅広い機器の電源をとることが可能。

クルマのシガライターの歴史

 一部の車種では、USBポートが標準化される流れもあるが、USBポートは電圧が5Vで、電流も1.5A程度。これでは供給不足で用途がかなり限定されてしまう……。

 従って、USBポートが全盛期になっても、車内の電源としてはアクセサリーソケットが廃止されることはないだろう。

 ちなみにシガライターソケット・アクセサリーソケットのソケット径の規格は国際的に二種類ある。国産車はJIS規格で内径21ミリタイプ(20.95 mm±0.05mm)。もうひとつはソケットの内径が21.41-21.51 mmのマキシタイプ

クルマのシガライターの歴史

 古い輸入車だと内径が22ミリぐらいあって、プラグを差し込むとなんだか緩い気がしたら、それは気のせいではなく、規格の違いということだ。

もはやシガライター自体は消滅! それでもUSB全盛時代なのに「謎の給電規格」アクセサリーソケットが残るワケ