5月23日、映画「トップガン マーヴェリック」で主演を務めるトム・クルーズが、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーと共に来日し、都内で会見を開いた。

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■「トップガン マーヴェリック」とは

本作は1986年に公開されたトムの出世作「トップガン」の待望の続編。記録的な成績を誇り、アメリカ海軍エリート・パイロットチーム“トップガン”史上最高のパイロットでありながら、常識破りな性格と組織に縛られない言動などもあり、昇進せずに現役であり続けるマーヴェリック(トム)。次世代トップガンたちをもってしても遂行不可能な任務があり、マーヴェリック白羽の矢が立てられた。命をも危険にさらすミッションに、若きパイロットたちと挑むことに。

■複雑で解決しなければならない問題がたくさん

会見の前半は続編を製作するに至った経緯や、撮影でのエピソードを語った二人。後半はマスコミ記者からの質疑応答が行われた。

戦闘機のコックピットにいるかのような迫力の映像を楽しめる今作。どんなふうに撮影したのですか?と聞かれると、トムは「とても複雑で解決しなければならない問題がたくさんありました。この撮影についてだったら何時間でも話せます(笑)」と笑顔を見せ、「何度もやり直し、何度も撮り直しを行ったが、スタジオにそのこだわりが理解されなかった。“なぜその手法じゃなきゃいけないんだ?”って彼らは言ってきました。それは、僕はフィルムを渡さなかったから(笑)。そこで、空撮シーンを少しまとめたフッテージ映像を作って彼らに見てもらったら、圧倒されてました。“分かった、そのまま続けてくれ”って(笑)」と、撮影期間中のエピソードを明かした。

ジェリーも「映像だけ見ると簡単な撮影に見えるかもしれないけど、全然楽じゃないし、複雑でした。トムという人がいたからこそできた映画なんです」と、トムを称えた。

■自分の夢を生きていることができる幸せな人間

役の“マーヴェリック”は現役パイロットを続けるタフなキャラクターだが、トム自身も59歳にして若々しいまま。

その秘訣を聞かれると、「特別なことではありませんが、とにかく一生懸命仕事をしています。非常にシンプルなこと。僕は自分の夢を生きていることができる幸せな人間ですから。映画を作り、世界中を旅することもできています。常に勉強することが好きで、自分を高めよう、より良くしようと努力を続けています」と“俳優”という仕事に満足していることを明かした。

ジェリーも「僕らは二人とも自分の仕事が大好きなんです。常により良くしたいし、最高なものにしないと気が済まない性格だから」と、仕事を楽しむことが活力になっていると答えた。

映画「トップガン マーヴェリック」は5月27日(金)より全国ロードショー。

トム・クルーズ「トップガン マーヴェリック」来日記者会見より/撮影=田中隆信