分かる人はピンとくる仕掛けになっています。

長い連絡通路の途中のモニュメント

東京メトロ赤坂見附駅丸ノ内線銀座線)と永田町駅有楽町線南北線)は、運賃計算上の同一駅として扱われており、互いに改札内の連絡通路で繋がっています。

さて、その連絡通路の途中の壁に、謎の英数字が書かれたモニュメントが、3本並んでいます。これはいったい何なのでしょうか。

ちなみに、書かれている内容は、赤坂見附駅側から順に、以下の3つ。数字が微妙に異なっています。

・35°40’39.7”N - 139°44’11.9”E
・35°40’39.8”N - 139°44’12.0”E
・35°40’39.8”N - 139°44’12.2”E

東京メトロにたずねたところ、この英数字は「それぞれのモニュメントがある経度・緯度を表記しています」とのことでした。

このモニュメントが誕生したのは2020年9月。老朽化した連絡通路を改良する工事が実施された際に設置されました。この改良工事のデザインコンセプトは「移動を楽しみの時間(とき)へ」。300mほどの徒歩移動の途中にある踊り場を、「機能的空間のイメージとして、目盛りを刻むことによって、視覚化したリズミカルな空間を創出するため」という設置目的があるといいます。

モニュメントの左右には両駅に乗り入れる路線のラインカラーが主としてペイントされ、歩く方向に合わせて、進行方向にある駅の路線が分かる仕掛けになっています。

この連絡通路では、2021年7月に斜めに移動する「斜行エレベーター」が誕生。現在も永田町駅側でバリアフリー化工事が進められています。

赤坂見附駅と永田町駅の連絡通路にある謎の文字列(乗りものニュース編集部撮影)。