眞栄田郷敦主演の夜ドラ「カナカナ」(毎週月~木曜夜10:45-11:00、NHK総合)の第5回が5月23日に放送された。第5回からの2週目は、人の心が読めることで誰にでも心を開けない佳奈花(加藤柚凪)の“仮の父親”となったマサ(眞栄田)が、佳奈花に友達を作ってほしいと願う様子が展開。そんな中、マサの親友を演じる前田旺志郎の存在感が光った。(以下、ネタバレがあります)
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■友達を作る資格がないと思い込む佳奈花にマサは…
“夜ドラ”とは、“朝ドラ”こと連続テレビ小説の夜版ともいうべきドラマ枠で、2022年の4月に新設。本作はその第2弾となる。
原作は、「今日から俺は!!」(小学館)で知られる西森博之氏の同名漫画。100人相手のケンカに勝った伝説を持つ元ヤンキー・マサと、人の心が読める、ちょっとおませな5歳の女の子・佳奈花が織りなすハートフルコメディーが展開する。
オバチャン(宮崎美子)から佳奈花の父親役として3カ月の試用期間を認められたマサ。第5回は、オバチャンが佳奈花を幼稚園に入れようとするが、人の心を読む能力を持つ自分には友達を作る資格がないと思い込む佳奈花は拒む…というストーリーだった。
■勇介がマサに父親の覚悟について迫る
“父親仮免中”のマサを応援する親友・勇介(前田)。第5回では、店の客から子育てについて「これから大変なこともあると思うよ」と言われたマサが、「大丈夫だ、俺は中学ン頃から、誰に対しても先輩として接していきたいと思っていた。当然カナも後輩として…」と返事していると、勇介は喝を入れた。
「バカ言うな。父親は先輩じゃねぇ、親だ。分かんねーのかよ、子どもに必要なのは先輩じゃねぇ、親なんだよ。オメー、全然、覚悟が足りてねぇ。もっと真面目にやれよ」。
後輩である勇介の言葉に、マサは「父親の子育て」という本を読んで勉強しようとする。続いて、勇介は「親の通過儀礼は公園デビューだ」とアドバイスする展開となった。
■眞栄田&前田が絶妙なコンビネーションを見せる
勇介を演じる前田の存在感が光る。物語に溶け込み、その役柄像を際立たせている。
かつて兄(前田航基)とお笑いコンビ「まえだまえだ」を結成して漫才を披露していた前田。現在はコンビとしては活動休止し、俳優業に集中。ドラマでは連続テレビ小説「おちょやん」(2021年)、大河ドラマ「いだてん」(2019年、ともにNHK総合ほか)をはじめ多数の出演歴があり、舞台や映画にも活動の幅を広げている。
そんな前田と主人公を演じる眞栄田は、初共演だが絶妙なコンビネーションを作り上げている。ちなみに、5月20日放送の情報番組「あさイチ」に眞栄田がトークゲストで出演した際、眞栄田のリクエストで“新生まえだまえだ”としてネタを披露したと明かした。前田がボケ、眞栄田がツッコミとなり、ドラマをPRしたもので、ここでも息の合った様を見せている。この映像は夜ドラのInstagramと、NHKドラマの公式Twitterでも公開されている。
今後の2人のやりとりにも期待だ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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