ハードオフの魅力のひとつと言えるのが、店頭にズラリ並んだジャンク品の数々。思わぬ掘り出し物に出会えるケースも珍しくなく、今日も全国各地のユーザーが「ハードオフドリーム」を目指して店舗を行脚しているのだ。

なお、ときにはノリノリすぎる店舗が発見されることもあるようで…。

【話題のツイート】それにしてもこの店、ノリノリである


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■IKZO? IKZOじゃないか!

今回注目したいのは、ツイッターユーザー・サテラーのPC工廠さんが投稿した一件のツイート

投稿には「このハードオフ好き」とだけ綴られており、同ツイートおよび続くツイートには、ハードオフ店頭商品に貼られた「ジャンク品」説明書きの写真が多数添えられているものの…どうも様子がおかしい。

ハードオフ アクロスプラザ山梨店

たとえば品名が「ノートパソコン」となっている商品にメーカー名や型番が表記されているのはいたって普通なのだが、動作確認の項目には「メモリもねぇ ディスク(HDD)もねぇ ついでのおまけにアダプタねぇ 動作はねぇ未確認! オラの頭んなかぐーるぐる」と、どこかで聴いたことのあるフレーズを用いた「ノリノリすぎる説明文」が確認できたのだ。


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■その他「動作確認」も曲者揃い…

ハードオフ アクロスプラザ山梨店

こちらのPC一件だけであれば特に気にすることもなかったと思うが、その他商品の動作確認を見ると「プリンター」には「電源入り、チェック印刷しましたが印字されず白紙でした。僕の黒歴史も白紙にしたいくらいです」と、担当者の心の声がポロリ

ハードオフ アクロスプラザ山梨店

さらに「スピーカーユニット」に対しては「モニタースピーカーのユニットです。低音を上げると少しビビります。つまり、チキンっすね」という、イキりたおしたコメントが。

ハードオフ アクロスプラザ山梨店

極め付けは「カーオーディオ」で、「電源入り、音楽聴けましたが、多少の振動には耐えるのですが、店長渾身の振動には耐えられず音飛びしました」と、どこから突っ込んでいいか分からない説明が記されていた。

果たして、件のハードオフ店舗ではいったい何が起こっているのか、そして店長のマグニチュードはいかほどなのか…。同店舗に直撃取材を敢行したところ、衝撃の事実が明らかになったのだ。

■じつは担当のスタッフは…

ツイート投稿主・サテラーのPC工廠さんに確認したところ、これらのジャンク品は山梨県山梨市にある「ハードオフ アクロスプラザ山梨店」にて発見したものと判明。

そこで「振動が強烈」と話題の同店店長に詳細を聞くと、一連の説明文は特定の人物が趣味に走っているワケでなく、複数のスタッフの手によるものだという。

これらの説明について、店長からは「皆さんかなり、ときにはネタに走って特色のある文章を書いてくれています。 それを見た方が『クスリ』と感じていただければそれで良いと思います。 少しでも楽しんでくれればと思っております」との、微笑ましい回答が得られたのだ。


■気になる店長の振動は…

なお、前述のカーオーディオの「振動」の下りについては全く心当たりがないそうで、「こちらは私が動作確認したものではないですが、これを書いたスタッフが動作確認を行ない、私の名前を使っただけのようにも思えます」とコメントしている。

本人からすれば、謎に「振動する店長」のレッテルが貼られてしまったワケだが、「結局のところ(商品が)振動に弱い事実は変わらないのですから」と、菩薩が如き寛大さで不問に付しているのが印象的であった。

ハードオフ アクロスプラザ山梨店

最後に強調しておきたいのだが、同店舗は決して「単にふざけている」ワケでなく、商品の状態を簡潔に説明し、その上で「印象に残る」フレーズを使用しているのだ。確かにこうした文章の方が印象に残りやすく、実際に商品を選ぶ際の決め手となり得るかもしれない。

各店舗ごとに品揃えが異なるのはもちろん、こうした説明文にも個性が出るのがハードオフの魅力。ぜひ商品だけでなく「動作確認」にも注目してみてほしい。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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