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 精神疾患は、うつ病や不安障害、摂食障害など様々だが、今現在そのどれかと向き合い、懸命に闘っているという人もいるだろう。

 そんな9つの精神疾患モンスター化しイラストで表現したのは、カナダアーティストのSILLVIさんで、それらの作品をインスタグラムで公開している。

【画像】 1.アルツハイマー

 各疾患の兆候や症状についての説明は、主にアメリカの非営利団体学術医療センターMAYOクリニック」およびアメリカ精神医学会の情報、日本の医学情報などを参考にしたもので、一般的に多くみられる特徴を現したものだ。症状の出方は個人差もあるので参考程度に見てほしい。

 認知症の最も一般的な原因とされているアルツハイマー病は、進行性の障害で、脳細胞が委縮して退化し、認知機能低下と人格の変化が症状の悪化と共に顕著になる。

[もっと知りたい!→]創造性と精神疾患に関連性。創造性豊かな人ほど精神に異常をきたしやすい傾向(スウェーデン研究)

 個人の独立機能を妨害するため、症状経過の途中で被害妄想や幻覚が出現する場合もある。

暴言・暴力・徘徊・不潔行為などの問題行動が見られることがあり、現在進行を止める薬や回復する治療法はなく、この病の介護をする人にも大きな負担と困難が伴い、先進国においては最も金銭的コストが高い疾患である。

2.うつ病

 うつ病は、悲しみや興味の喪失を持続させる気分障害と言われている。大うつ病性障害または臨床的うつ病とも呼ばれ、気分、思考、行動に影響を及ぼし、様々な感情的及び身体的問題を引き起こす傾向がある。

 この病を抱える人は、通常の日常的活動を行うのに苦労することが多く、人生に生きる価値を見出せないと感じることもある。

 日本でのうつ病発症率は、女性で5人に1人、男性で10人に1人と言われており、生涯で1度は罹る非常に一般的な精神疾患とされている。

3.不安障害

 不安障害は、どの種類の精神障害よりも多くみられるとされる精神疾患で、状況から考えて不釣り合いなほどの激しい不安が慢性的に、かつ変動しつつ起こる状態を示す。

 この疾患は、重要な人間関係の破綻や生命を脅かす災害への遭遇など、環境的なストレス引き金になることもあるが、不安障害を引き起こす原因は遺伝的要因や、その人の精神的気質、身体的状態によると言われている。

 不安障害を抱えていることに気付かない人も多いとされるが、症状が酷いと、息切れやめまい、心拍数増加、ふるえなどが生じるパニック発作を引き起こしたり、うつ病を併発したりする場合がある。

4.PTDS(心的外傷後ストレス障害)

 PTSDは、自然災害や重大な事故、テロ行為や戦争、性的暴力、またその他の暴力的な個人的攻撃を経験もしくは目撃したことが原因で、深刻な心の傷を負ってしまうために生じる精神疾患だ。

 PTSDの生涯発生率は、日本では全人口の9~15%、生涯有病率は女性で10%、男性で4%と性差が著しく、家族にうつ病の経験者がいるとPTSDになるリスクが高くなるとも言われている。

 PTSDの人は、トラウマ的経験が終わった後も、激しく不安な思考や感情に悩まされ続ける傾向が高い。フラッシュバックや悪夢を通して追体験する場合もあり、悲しみや恐怖、怒り以外にも敢えて周りの人と距離を置くケースもあり、強い否定的感情を示すことがある。

5.双極性障害

 双極性障害は、躁病を伴う双極Ⅰ型障害と軽躁病を伴う双極Ⅱ型障害、気分循環症の3つの異なる状態を含む精神疾患の総称で、気分やエネルギー及び機能する能力の変化を引き起こす脳障害とされている。

 この疾患を抱える人は、ある時期に極端で激しい感情状態を露わにする傾向がある。しかし、穏やかな気分を保つ時もあり、その差が激しいが治療が可能だ。

6.ADHD(注意欠如・多動性症候群)

 ADHDは、子供に多く見られるものだが、最近では大人のADHDがよく話題となっている。

 症状としては、集中力が維持できず不注意だったり、過剰な動きをしたり、思いもよらない瞬間に起こる不快な衝動的行為などがある。アメリカ精神医学会によると成人のおよそ4倍の確率で子供がこの疾患を抱えているという。ちなみに、日本では10人に1人と推定されているようだ。

 特に学齢期の子供の場合、教室での混乱や学業の問題で最初に特定されることがあり、女子よりも男子の発症率が高いと言われている。

7.拒食症

 体重増加の激しい恐怖や体重に対しての歪んだ思考を抱える摂食障害で、この疾患を抱えている人は、普段の生活を著しく妨げる傾向がある。

 拒食症の人は、体重増加を防ぐため、また体重を減らし続けるため、普段の食事量を厳しく制限し、食事後には嘔吐や下痢を引き越こす他ダイエット補助剤、利尿薬や浣腸を御作用し、カロリー摂取量を制御する傾向がある。

 また、過度に運動することで体重を低すぎるほど減らそうとする人もいる。しかし、どれほど減量しても、体重増加を恐れる余り、食事の抑制は留まることがない。これは非常に不健康で時に命を脅かす危険な症状だ。

 しかし、克服は困難だが、治療により健康的な食習慣に戻すことができるだけでなく、拒食症によって引き起こされた深刻な合併症も改善することが可能だという。

8.OCD(強迫性障害)

 OCDは、繰り返し望ましくない思考や強迫観念を持ち、衝動に駆り立てられると感じてしまう不安障害のひとつだ。

 多くの人は、日常生活において繰り返される物事や思考に混乱させられることはないが、OCDの人は、例えば手を洗う行為や掃除、またその方法、そして物事の確認などの反復的行為が、個人の日常生活や社会的相互作用を著しく妨げる可能性がある。

 OCDの人にとって思考は永続的で、望ましくないルーティン行動には異常なほど厳格だ。そして決めたことを実行しないと、大きな苦痛を引き起こす。

9.ASPD(反社会性パーソナリティ障害)

 反社会性パーソナリティ障害は、一貫して善悪を考えることなく他人の権利や感情を無視もしくは侵害する精神障害だ。サイコパスソシオパスもこれにあたる。

 この疾患を抱える人は、社会的規範に適合していない場合が多く、他人に繰り返し嘘をついたり欺いたり、また衝動的に行動する可能性があり、冷淡で無関心な行為で他人を苛立たせたり操ったりする。そして、自身の行動に罪悪感や後悔を一切示さない。

 犯罪者アルコール&薬物使用に問題がある人の中には、ASPDを抱えているというケースも少なくなく、彼らは一様に家族や仕事、学校などの団体生活においては、責任を果たせない傾向にある。

References:demilkedなど / written by Scarlet / edited by parumo

 
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