少し形が悪かったりふぞろいだったりするものの、味は正規品と変わらない「訳ありグルメ」。手ごろな価格で購入できることもあって、需要も高い。
今ツイッター上では、訳ありトマトを販売する農園のアカウントによる投稿が話題だ。
画像をもっと見る
■闇市のトマトと勘違い?
「直売所でフルーツトマトの訳あり品を『闇落ちとまと』と名付けて販売しているんですが、爺ちゃん婆ちゃんは『闇市のとまとはあるか?』と言うので、なんだかうまく伝わっていないようです」とお客との微笑ましいエピソードを投稿したのは、新潟県にある曽我農園のツイッターアカウント。
たしかに2つの名前は似ているが、意味が大きく変わってくる。「闇落ち」は光の存在が闇に落ちたり堕落することに対し、「闇市」は闇取引の品物を売る店が集まっている場所を指すので、正規ではない流通経路で仕入れたトマトになってしまう…。
もちろん同園は違法な商品は扱っておらず、雪国の冬を乗り越えた「越冬フルーツトマト」などを販売。闇落ちとまとは、トマトを甘くするために水やりを控えると出てしまう尻腐れが発生したもの。一部が黒く変色するので一般には流通しないが、直売所で販売されている。糖度が8度以上で、フルーツのような甘さが特徴だ。
関連記事:『イオン福袋2022』カゴメトマトお楽しみ袋が超お得 今年も最高すぎる
■ネットでは笑顔になった人が続出
曽我農園さんの投稿にネットでは、「闇市は草」「う~ん笑った」「『闇落ち』と『闇市』……確かに似ているけど(笑)」といったコメントがあがるように、笑顔になった人が続出。
他には、「ネーミングがステキ」「『闇落ちトマト』は上手いなぁ」「天才」「とても素晴らしいアイディアですね」など、インパクト抜群の商品名を褒める声も多く見られた。
■販売の経緯を聞いてみると
今回の投稿は、わずか数日で8万件を超えるいいねを獲得。大きな話題を呼んだ闇落ちとまとの販売経緯について聞いてみると、「きっかけはコロナ禍で、昨年から販売しております」と説明する曽我農園さん。
それまで尻腐れができたトマトは、加工品(トマトジュースやトマトケチャップ)の原料などに使用していたが、コロナ禍で販売数が低迷。どうすれば売れるか考えた結果、SF映画『スター・ウォーズ』に登場するアナキン・スカイウォーカーから連想した、「闇落ち」を商品名に入れて販売すると、SNSで話題を呼んで人気商品となった。
■気になる値段は…
インパクト抜群のネーミングだが、高齢のお客は「闇市トマト」や「闇のトマト」と勘違いする人が多い。その際は「ありますぜ旦那」と、やり手の闇市の店主が言いそうなセリフを頭に思い浮かべながら接客を行うようだ。実際に言ってくれないかなぁ…。
気になる値段については時価で、今年は暖房燃料高騰にともない1箱4,000~5,000円で販売。昨年よりも値上げはしているものの、直売所ではすぐに売り切れるという。ちなみにおいしい食べ方は、カプレーゼだそうだ。
【曽我農園】
直売所でフルーツトマトの訳あり品を「闇落ちとまと」と名付けて販売しているんですが、爺ちゃん婆ちゃんは「闇市のとまとはあるか?」と言うので、なんだかうまく伝わっていないようです。 pic.twitter.com/7LZILDM7Nf
— フルーツトマトの曽我農園 (@pasmal0220) May 22, 2022
・合わせて読みたい→カフェで渡されたレシート、闇が深すぎる… だがユーザーからは歓喜の声続出
コメント