エレクトロニック・アーツザ・シムズ4において、シムの性別選択で代名詞をカスタマイズ可能な選択肢にすると公式サイトで発表した。

 この機能は今年の1月に初めてプレイヤーに紹介されたもので、今回ついにアップデートが実施された。これによってプレイヤーは『ザ・シムズ4』のシムを作成する「Create-a-Sim」で、あらかじめ用意された代名詞(they/them、she/her、he/him)を選択するか、自分自身で代名詞を作成して設定することを選ぶことができるようになった。

 EAの発表によれば、現段階では代名詞の選択肢は英語版のみだが、今後さらに多くの言語を追加する予定であると述べている。

 シムの代名詞を作成したりカスタマイズしたりするのは、シムのほかの詳細の変更と同じくらい簡単だそうだ。実際に変更すると、「Create-a-Sim」が始まったときに表示される上部の「Hello, my name is…(こんにちは、私の名前は…)」というボタンは、「Hello, my name and pronouns are…(こんにちは、私の名前と代名詞は…)」に変わっているようだ。

 このボタンをクリックすると、用意されている代名詞を選ぶか、自分で代名詞を作るかの入力画面が現れる。後者を選んだ場合、代名詞の主観形や客観形など、いくつかの異なる形を入力する必要がある。ただし、そのためのガイドや例文があるため、少々複雑そうに見えるが心配はいらないという。

『ザ・シムズ4』が「男性・女性」のみの性別選択を撤廃。“キャラクターの代名詞”を自由にカスタマイズできるように_001

 発売当初の『ザ・シムズ4』では、男性か女性の性別のシンボルを使って性別が表現され、身体的特徴に基づいて代名詞が選ばれるシステムが採用されていた。
 その後、2016年にカスタムオプションで、シムが男性的な服を好むか女性的な服を好むか、妊娠できるか、トイレに座るかなどを選択し、より柔軟に性別に対応できるように
 男性か女性のどちらかに制限されていた衣料品やアクセサリーが、性別を超えて利用できるようになり、会話のスタイル、ヘアカット、歩行などの個々の特性は、最初の性別の選択に関係なく、より自由にアクセスできるようになった。

 上記のアップデートは多様な性別について考えるプレイヤーにとって非常に重要な出来事だったが、男性でも女性でもないシムを作ったプレイヤーは、『ザ・シムズ4』をプレイ中に、ポップアップやゲーム内のメッセージで、シムの性別に対する違和感を抱いていた。

 たとえば、シムが仕事から帰宅するたびにそのポップアップで代名詞が使われたほか、ゲーム内でシムを性別で呼ぶことがあった。

 今回のアップデートにより、代名詞を調整したプレイヤーは、ゲーム内のこれらのスペース全体で代名詞が変更されていることが確認することができる。

 エレクトロニック・アーツは、『ザ・シムズ4』にはまだ「Policeman「Policewoman」などの性別に基づいた職業の言葉があり、「ゲームのすべての性別をより包括的にするために行われるべき作業がある」と述べている。