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 アメリカ・ロサンゼルスの街で、全身に大量のゴミを身につけて歩く男性の姿が目撃され、市民や観光客が目を留めた。

 ゴミコスプレというわけではない。これらのゴミは男性が1か月の間に出したゴミの全てだという。

 ロブ・グリーンフィールドは、いかに人はゴミをだしているかをユニークな方法で表現することで、ゴミ軽減の意識を促したいという。

【画像】 1か月分のゴミを全身にまとい、街を歩く男性

30 Days of Wearing My Trash in Los Angeles

 環境活動家のロブ・グリーンフィールドさんは、自分が出した約1か月分のゴミを透明な袋に入れ、全身に身にまといながら街を歩いている。

 ロブさんは、自分で出したゴミがどれほどの量になるのかを分かりやすく表現することで、ゴミを少しでも減らそうと考えてくれる人を増やしたいという。

 米国環境保護庁によるとアメリカの場合、1人あたり毎日最大2.3kgのゴミを出すという。

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 10年前から可能な限りゴミを軽減するための様々な対策を講じているというロブさんは、普通の人よりもゴミの量はかなり少ない。

 本来ならこれほどのゴミは出ないのだが、デモンストレーションのために今回のみ、倫理と道徳を脇へ置き、消費主義生活を実践したという。

 その結果、食品・商品包装などから出るカップや容器、箱や袋など30日間で総量28kg以上となった。

ほとんどの人は、特に深く考えることなく毎日ゴミを捨てていることでしょう。でも、1か月まとめるとこれだけの量になるのです
12日目あたりで、増え続けるゴミを見て驚かされました。これが、1年後、10年後にはどれほどの量になることでしょう。いずれ、これらの大量のゴミは埋め立て地か海に行くのです。

ロブさんの姿を見て身につまされた人たちも

 ゴミの入った半透明のビニール袋を全身にテープで貼り付けて観光客の多い通りを歩くロブさんの姿は、多くの人の目に留まった。

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 立ち止まってロブさんの話に耳を傾ける人もおり、その中にはこのようにコメントする人もいたようだ。

・彼の姿を見て、絶対に自分の今の習慣を変えようと思ったよ。

・私たちがどれだけ多くの物を捨てているのかを目の当たりにして、少しうんざりしちゃったわ。

・紙コップからコーヒーを飲むのは、もう止める。なんだか自分が無駄を増やす敗者のように感じたからね。

 ロブさんは、「地球を救うための最善の方法は、小さなことから始めるのが一番です。コーヒーカップの無駄を最小限に抑えるだけでも環境への協力の一歩になります」と話している。

References:Man Is Wearing His Own Trash For A Month To Show How Much Waste One Person Creates/ written by Scarlet / edited by / parumo

 
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自分が出した1か月分のゴミを身につけて歩く男性