◆やっぱりダービーは特別なG1

 いよいよ今週は日本ダービーです。街を歩いていても日本ダービーの広告が見られるなど、普段のGⅠとは違う雰囲気を感じている方も多いでしょう。それだけ日本ダービーというのは特別なレースなのです。

 今回の記事では、日本ダービーについての考察を書いていこうと思います。最後には注目馬も挙げていますので、ぜひ参考にしてくださいね

日本ダービーポイントラスト3ハロンの加速力

 東京競馬場の芝2400mで行われる日本ダービー。芝の1周距離は2083.1mで、直線の長さは新潟競馬場外回りに次いで2番目に長い525.9mとなります。日本ダービー以外にも牝馬クラシック二冠目となる先週のオークスや、世界の実力馬も参戦するジャパンカップといった日本を代表するレースが行われるにふさわしい国内最高峰の舞台です。

 日本ダービーでは東京競馬場が誇る直線の長さを活かした加速力勝負になる事が多く、それはラップを見ても明らかとなっています。過去5年のラップの平均値を見ると、だいたいスタートから9ハロン目くらいまでは12秒台のラップが刻まれますが、10ハロン目になると一気に11秒台のラップを刻みます。そのままさらに11ハロン目もラップが速くなり、ゴールを迎えるというのが例年の傾向。

 東京競馬場芝2400mの10ハロン目と言えば、ちょうど4コーナーから直線に入る区間になります。その区間で一気にギアを入れ加速のタイミングに接続し、トップスピードに達することができる馬が日本ダービーで狙うべき馬となります。

 そして、このようにラスト3ハロン目に最大加速が発生するレースに適性の高い馬は、これまでに上がりの速い競馬をしていた馬が該当します。過去5年の日本ダービーにおいても、上がり最速を記録した馬は7頭中2勝2着1回3着2回と好成績。昨年の日本ダービーは上がり1位タイを記録した3頭が1~3着を占めています。

 結論としてはシンプルではありますが、ラスト3ハロンからの加速に対応でき、速い上がりを記録できる馬という事になります。

日本ダービーの注目馬はこの2頭!

 まずはイクイノックスでしょう。2歳時の東スポ杯2歳ステークスでは東京競馬場の加速区間であるラスト3ハロン目に最大加速が生じています。この流れにうまく接続し、上がり3ハロンは32.9秒を記録しました。日本ダービー適性の高い勝ち方で、タイムも1分46秒2は過去10年で2019年コントレイル2013年イスラボニータ2012年ディーノに次ぐタイム。GⅠ級の馬達と並ぶ走破時計も相まって、最有力候補と言えるでしょう。

 そしてもう一頭はダノンベルーガです。新馬戦の時点でラスト3ハロンが最大加速の流れを上がり3ハロン33.1秒の末脚で差し切り勝ち。日本ダービーで必要な加速力と、その後のトップスピードを示しています。続く共同通信杯も同様の流れで後の皐月賞ジオグリフを寄せ付けない競馬。皐月賞ラスト2ハロン目が最大加速のレースで、うまく加速区間に接続できませんでした。東京競馬場に舞台が変われば、持ち味が最大限に活きます。

◆馬券圏内あと1席の争いか

 今年はイクイノックスダノンベルーガの2頭が抜けていると考えており、馬券内3席の中2席はこの2頭で決するだろうと予想します。最後の1席を巡る争いは、順当であれば皐月賞ジオグリフが筆頭でしょう。穴馬を挙げるのであればビーアストニッシド、マテンロウオリオンキラーアビリティジャスティンロックあたりに注目しています。

文/安井涼太

【安井涼太】
競馬予想家/ライター/クリエイター。著書に『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法』(秀和システム)、『安井式ラップキャラ』(ベストセラーズ)が発売中

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