「告げ口されるのが怖かった」犯人の少年は警察の取り調べに対し、そう答えた。

 1974(昭和49)年8月、埼玉県某市に住む5歳の幼稚園児の女の子・幸子ちゃん(仮名)が行方不明となった。幸子ちゃんはその日の昼ごろから姿を消しており、両親が探していた。

 18時頃、幸子ちゃんの住む家からそう離れていない住宅の庭から、幸子ちゃんの死体が発見された。死因は、ひものようなもので首を絞められたことによる窒息死で、死体は大型のダンボールにくるまれていた。

 ​>>中3男子、戦争で使われた剣を片手に10代女性と強盗デート?【衝撃の未成年犯罪事件簿】<<​​​

 しばらくして、幸子ちゃんの死体が放置されていた家に住む14歳少年Aが幸子ちゃん殺害の容疑で逮捕された。

 Aは中学2年生だったが、学校には長い間通っておらず不登校であったという。当時、Aの家にはペットとして九官鳥が飼われており、幸子ちゃんをはじめとする子どもたちは九官鳥見たさにAの住む家にたびたび出入りしていたという。

 そんなある日、九官鳥と無邪気に遊ぶ幸子ちゃんの姿を見たAは「部屋の中に入って遊ぼう」と誘った。Aは「お医者さんごっこをしよう」と、幸子ちゃんの着ていた服を脱がせ、体を触り続けたという。しばらくして幸子ちゃんは家へと帰ろうとしたが、Aはふと「親に告げ口をされたらまずい」と気が付き、幸子ちゃんの首をひもで絞めて殺してしまった。

 遺体の処理に困ったAは家にあったダンボール箱の中身を取り出し、幸子ちゃんの死体を入れ、庭に隠したという。

 だが、当然すぐに見つかってしまいAは殺人の容疑で警察へと連行された。
 Aは小学3年生の頃から学力の遅れが目立ち、特殊学級と普通学級を行き来するような生活を送っていたが、中学に入ると自らの意思で学校へ行かない日も増えていた。

 Aは普段は大人しく何か悪さをするような性格ではなく、家族も非常に驚いていたという。

 もっとも14歳という年齢は、精神は子どもでも体は大人に近い。出来心を自制できなかったが故の悲劇と言えそうだ。

画像はイメージです