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 おっとりとしたゆるキャラくまのプーさんだが、「はちみつちょうだい 」から、「生き血をちょうだい」に変貌する。凶悪化したプーさんが、恐ろしい切り裂き魔として登場する映画出演が決定したのだ。

 ディズニーのキャラクターとして有名なプーさんだが、その原作は1926年に発売されたA・A・ミルンの児童小説だ。95年の保護期間を過ぎて、知的財産権パブリックドメインとなったため、プーさんはある意味フリー素材となった。

 その結果、ホラー映画の悪役として抜擢されてしまったようで、『Winnie the Pooh: Blood And Honeyウィニー・ザ・プー:血とはちみつ)』の制作が決定し、現在作品が作られている最中だという。

【画像】 くまのプーさんが野生化して殺人鬼に

 パブリックドメイン化したことにより、以前より自由な利用が可能となった『くまのプーさん』の新しい仕事はホラー映画の出演だ。

 リースフレイク・ウォーターフィールドの脚本、監督のもと、イギリスの制作会社「Jagged Edge Productions」が手がけるホラー映画『Winnie the Pooh: Blood And Honeyウィニー・ザ・プー:血とはちみつ)』では、はちみつが入った瓶(かめ)に手を入れて、おっとりとそれを舐めているプーさんの姿は存在しない。

 不吉なマスクを被った殺人鬼となり、相棒のピグレットと共に次々と人を襲っていくようだ。

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image credit:Jagged Edge Productions

 映画の撮影は既に5月に終了しており、現在は編集作業が進行中だという。

 まだ予告編がリリースされていないので、詳しいことはわからないが、クリストファーロビンが成長するに従い、見捨てられたプーさんとピグレットは食べるのに困り、野生化を余儀なくされたという。

 もはや飼いならされたプーさんではない。生き残るために、ピグレットとつるんで、手始めにイーヨーを襲う。

 その後、大学生となったクリストファーと再会するが、そこにいるのは、以前とは全く違うプーさんとピグレットだった。

 プーさんらは荒れ狂い、クリストファーの大学の友達が止まっているキャビンを襲撃するっといった感じのようだ。

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image credit:Jagged Edge Productions

 プーさんが手を入れる瓶(かめ)には、甘くて美味しいはちみつではなく、人間の生き血...となるかどうかはまだ不明だが、予告編が出たらまた報告したいと思う。

2022年内に公開予定

 映画データベースIMDBのサイトによると、『Winnie the Pooh: Blood And Honey』の公開時期は明らかにされていないが、年内を予定しているとのことだ。

 ちなみにティガーは、1928年からイギリスの児童文学作家、A・A・ミルンの本に登場しているため、いまだディズニー著作権内にあり、知的財産権が切れるのは、2024年1月1日からだという。

 クリストファーロビンやピグレット、イーヨーは、プーさん同様パブリックドメイン化しているので利用が可能だ。ただし、プーさんにおいてはディズニー版の翻案部分である赤い服は使えないそうだ。

 フリーとなったプーさん、今後はどんな犯罪に手を染めてしまうのか、不安と期待が入り混じってまいりました。とりあえずこの映画は見るけどね。

References:Winnie-The-Pooh Officially Stars In Horror Movie As Disney Loses Its Copyright - DesignTAXI.com

written by Scarlet / edited by parumo/ written by Scarlet / edited by / parumo

 
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凶悪化した「くまのプーさん」次々と人を襲うホラー映画の製作が進行中