これまでにもタトゥーによるトラブルは多数起きているが、このほどイギリスの女性が亡き祖母を偲んで腕に祖母の顔のタトゥーを入れた。しかしタトゥーは英ロックミュージシャンのロッド・スチュワートにしか見えず、女性は除去することにしたという。『Metro』『New York Post』などが伝えている。

チェシャー州に暮らすサラ・ジャクソンさん(Sarah Jackson、38)のタトゥーが多くの関心を集めている。サラさんは同州ウォリントンにあるタトゥースタジオ「Creative Tattoo Warrington」で、亡き祖母の顔のタトゥーを腕に入れてもらったそうだ。

サラさんの祖母テルマさん(Thelma)は、2019年11月にヘルニアの合併症から心不全を起こして86歳でこの世を去った。サラさんは「祖母というより母親のようだった」とテルマさんについて明かしており、彼女にとってかけがえの無い存在だったようだ。

そんな最愛の祖母を常に身近に感じていたいと思ったのか、サラさんはテルマさんの顔のタトゥーを腕に入れることにした。そして同タトゥースタジオに予約をしたが、以前に担当してくれたタトゥーアーティストがその日は不在だったため、別のアーティストが対応することになった。

サラさんはテルマさんの葬儀用の写真をもとに施術してもらったのだが、期待していたような仕上がりとは程遠い出来栄えだった。他の人に意見をもらいたいとFacebookに自分のタトゥーの写真を投稿したところ、「これはひどい」「ロックミュージシャンのロッド・スチュワートに見える」といった声が寄せられた。

またサラさんの幼い息子からは「お祖父ちゃんの顔のタトゥーを入れたの」と言われ、タトゥーアーティストをしている友人にも「これほど衝撃的なものは見たことがない」と驚かれてしまったという。その後、サラさんは恥ずかしさのせいでノースリーブの服を着ることができなかったそうだ。

結局、サラさんは250ポンド(約4万円)を費やして施術したタトゥーを除去することにした。ちなみにサラさんはパートタイムで清掃代行の仕事をしており、半年ほど節約してやっとタトゥー代を捻出したそうだ。そして同タトゥースタジオに半額分の返金を求めたところ、彼らもまたタトゥーが「ロッド・スチュワートのように見える」と認めたそうで全額返金に加え、タトゥーを除去するレーザー治療代として300ポンド(約4万8200円)を補償することを約束した。

タトゥーアーティストのスキル不足により散々な目に遭ったサラさんは「皮肉なもので、祖母は実はタトゥーが嫌いだったんです。このタトゥーだって絶対に気に入らなかったでしょうね」と語っている。

画像は『Metro 2022年5月27日付「Mum paid £250 for tattoo that ‘looks more like Rod Stewart than grandma’」(Picture: Kennedy News and Media)』『Sir Rod Stewart 2019年12月24日付Instagram「Look what I found in my stocking.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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