画像はイメージ

僕はSNSが結構好きなので、TwitterとInstagram、それからFacebookのアカウントを持っている。前者は愚痴、インスタはただただ猫自慢、FBはアカウント消すのがめんどくさくて放置している程度なんだけども、それぞれのプラットフォームに共通してよく目につくものがある。

それが成功自慢、充実した私生活自慢系の投稿だ。Twitterの場合はそういうのって実はそう多くないが、インスタとFBはマジで多く目に付く。

個人的にはそういうものを見ても一切動揺はしないし、自分より若い子が高級車と一緒に写ってる画像を見ても「ええやんええやん!」といった感じだ。何故ならば、そもそもああいったキラキラ投稿が実態に即しているかどうか疑わしいからである……。(文:松本ミゾレ)

大丈夫、みんな大して立派なことしてないよ!

先日、5ちゃんねる「ワイ『暇だしTwitterみるか』沢山の人々の幸せ、努力『うおおお』ズドトドド」というスレッドが立っていた。スレ主は「知り合いフォローすべきじゃないな 幸せ努力アピすんなや」や「みんな不幸になれ」、「知り合いの幸せや努力が一番辛い」などと書き込んでいる。

彼の書き込みには「知り合い」という表現を何度も使っているが、ついぞ「友達」という表現は見当たらない。何歳か分からないけど、友達がいない人なのかもしれない。まあ、だからこそ知り合いたちの幸せアピール、努力アピールを見て勝手にクリティカルを食らっているんだろう。

こういう人って僕の周りにもいる。特に女性が多いように感じられる。あくまで僕の狭い観測範囲の話になるが。インスタで映える投稿ばかりしている女友達に嫉妬したりとか、結婚生活が上手くいっている知人を妬むとか、そういう感じ。大体酒の席とかで思いのたけが爆発して、愚痴を聞かされるということが多い。これまでに4回ほどそういうことがあった。

でも、気にする時点で結局自分の劣等感をどうにか出来てないんだよね。気にすることはないのに。そもそも、SNSに投稿する人なんてみんな自分の承認欲求を発散したいがためにやっているようなもの。何にも羨ましいことはないのだ。

体型加工して「キャプテン翼」状態になっている人もいるけど……

スレ主はSNSで日常について発信する人のことを「バカ」とまで言い切っているが、こんな気持ちになってしまうのも、恐らくは知り合いたちの投稿がまぶしいからだろう。まぶしければカーテンでその日差しを塞ぐもの。

彼の「バカ」という発言はそのカーテンのような役割を持っているんじゃないのかな? と思ったりもする。でも、正直僕なんかはSNSでキラキラ発信をする人達を見て、「あー、無理してそう」と辛い気持ちになってしまうのだ。なんかこう、同情してしまうというかね。

本当は大して稼いでないのに、さもお金持ちを装うようなアカウントだったりするんだろうな、と。そういう虚飾に右往左往して、結局おかしなことになっちゃったアカウントなんかもあるし。特にインスタなんて、顔も経歴も加工前提みたいなアカウントは無駄に目立つ。

体型も加工して、「キャプテン翼かよ」みたいになってる女性もいる。そしてそういうものに憧れちゃうフォロワーも多いから、やってる側もやめるにやめられず、となってしまうのだ。。

少し前も美容系のインフルエンサー女性が、SNSで自慢していた犬を知人に押し付けた上、犬がいない理由について嘘をつき続け、それがバレて謝罪するみたいなしょうもない案件があって炎上していた。「自分が持て余すものは、どういったものか」というのを自分で理解していないうちに、単に映えのために利用してしまうと後がつかえて苦しくなる。

大なり小なり、SNSでキラキラした投稿をしている人ってそういう部分があるんじゃないのかなと考えてしまう。みんな気楽に、起きたことを特に虚飾もなく淡々と発信すればよかったのに、それでは衆目を浴びないというのが不満で、無理をするSNSユーザーたち。

ああいう人を羨ましいとか、ああなりたいとか、嫉妬するとか、そういう感情をそもそも持っても無駄と感じる。

「みんな不幸になれ」SNSで他人の幸せを見て絶望する人々 そもそもあれは大体が虚像、気にすることない!